のん 五輪聖火ランナーで人気復活へ点火

2019年12月18日 17時00分

岩手県のランナーに選ばれたのん

 現役や引退したアスリートはもとより、芸能人やノーベル賞受賞者ら多数の著名人の名が17日に発表された2020年東京五輪の聖火リレー走者。岩手県のランナーに選ばれた女優のん(26、能年玲奈から改名)には、五輪イヤーで完全復活の可能性も指摘される。他の有名人も次々と喜びの声を発しており、スタートの3月を前にお祭りムードが高まった。

 来年3月26日、東日本大震災の被災地・福島県のJヴィレッジをスタートし、全国を回って五輪開会式の7月24日に聖火台点火のフィナーレを迎える聖火リレー。トーチを持つ1人が「のん」だ。

 兵庫県出身ののんが岩手県で選出されたのはもちろん、同県を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(13年)でヒロイン役を務めたから。それ以来、様々な形で岩手県のPR役を買って出ている。

 本人の公式ツイッターも17日、事務所スタッフが「2020年オリンピックの岩手県聖火ランナーに、のんが選ばれました!」と報告した。インスタグラムには「聖火ランナーおめでとう」とファンの祝福も投稿されている。

 15年4月に前事務所との間に独立騒動が勃発したのんは、テレビ各局や大手映画会社から、なかなか起用されない状態が続いていたが、近年は公正取引委員会が移籍に関する芸能界などの慣行にメスを入れ、改善が図られている。そして今回の聖火ランナー発表だ。

 芸能プロ関係者は「公取委の“指導”に加え、岩手が聖火ランナーに選んだことで箔がつき、テレビ各局や大手映画会社はますます“忖度”できない環境ができてきた。のんの露出が激増すれば、来年再ブレークするかもしれない」と指摘する。

 のんにとっては復活への機会となりうる聖火リレー。各自治体の実行委員会から発表された著名人も、SNSなどで喜びの声を発している。

 青森県を走るタレント古坂大魔王は「故郷聖火リレーだあおおお!!」とツイート。すると古坂プロデュースのピコ太郎が応じて「よ、だいま、おめでとうよ!」とツイッターで祝福した。タレントの中川翔子は東京都の走者に決まり「夢じゃないんだね、、!」とつぶやいた。

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳は、山口県出身ながら、犬山観光特使を務めていることから愛知県のランナーに。「走るのには自信ないけれど…全力疾走ではないので安心してます」とツイート。

 愛知県からは東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞で今年の大賞など2冠に輝いたオカダ・カズチカも選出。安城市出身のオカダは「これまで応援してくださった故郷の子どもたちや市民の皆さんに、勇気と元気と笑顔が届けられるよう、精一杯走らせていただきたいと思います」とコメントを寄せている。

 愛知県は豪華な顔ぶれで際立つ。14年にノーベル物理学賞を受賞した天野浩氏、元阪神タイガースの赤星憲広氏、フィギュアスケートから平昌五輪銀メダリスト宇野昌磨、引退した鈴木明子氏、元SKEの松井玲奈、「キャイ~ン」の天野ひろゆき、将棋の史上最年少プロ藤井聡太七段…。

 将棋界からは国民栄誉賞の羽生善治九段も埼玉県の走者に選ばれた。有馬記念が迫る競馬では武豊騎手も(滋賀県)。大分はHKT48を今年卒業した指原莉乃、東京では志村けんにKAT-TUNの亀梨和也、神奈川県ではももいろクローバーZのメンバーたちも走る。

 著名人は今後も発表される見込み。1964年東京五輪では、水泳選手としてメキシコ五輪有望と言われていた後の大関貴ノ花や、高校生だった後の横綱輪島もトーチを手に走った。相撲界からは今回、横綱白鵬が加わるとみられる。

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