令和の新元号となった2019年も永田町は騒がしかった。参院選で“ぶっ壊すおじさん”が当選すれば、“結婚できない男”が“斜め45度の女子アナ”との電撃婚…。東スポをにぎわせた永田町の面々を本紙記者陣が座談会でピックアップ。名誉ある?グランプリおよび各賞に輝いたのは――。

 デスク:今年も話題豊富だった。本紙らしいお騒がせやインパクトのあった人を候補に挙げてくれよ。

 記者A(与党担当):まず、小泉進次郎環境相は外せないよね。滝川クリステルと結婚して、初入閣。国会議員になってクリアしなければならない課題を2つ達成したものの、これほどまでにミソがつくとは…。

 記者B(野党担当):女子アナ好きは有名でしたけど、華やかな交際歴が全部バレましたからね。進次郎節ともてはやされていたのが、ただのポエムじゃないかと逆風にさらされた。依然、ケムに巻く姿勢は変わらず“ポエマー返上”は来年も難しいのでは。

 記者C(遊軍):安倍昭恵夫人は、今年もしっかり“仕事”をしてくれた。桜を見る会の私物化疑惑では、アッキーのSNSから地元の後援会関係者を呼んでいたことが判明。天皇陛下の即位礼正殿の儀では、膝小僧丸出しのドレス姿にもKYと顰蹙(ひんしゅく)を買ったが、どこ吹く風で「善意のモンスター」は形態変化してどこに行き着くことやら。

 A:今井絵理子内閣府政務官も忘れていないかい。内閣改造で政務官に“SPEED”就任。不倫騒動直後は3年後の参院選には出馬せず、政界引退ともいわれたが、一転して次は副大臣の目も出てきた。

 記者D(N国担当):NHKから国民を守る党の立花孝志党首はハチャメチャな政見放送からマツコ&MXテレビ突撃、電撃議員辞職、新庄剛志氏への出馬オファーと、次から次へと話題を振りまいた。

 記者E(大阪担当):参院選の街頭演説で「『不倫路上カーセックス』って言ったら、帰宅中の皆さんが振り返るか試してみよう」と連呼。お母さんたちは子供に「見ちゃダメ!」。ほんま破天荒な人ですよ。

 D:立花氏の過激な言動に大手メディアはついていけず、地上波や一般紙で扱われることはほぼなくなった。立花氏もメディアには基本、対応せずに発表事はユーチューブ。トランプ大統領がツイッターで情報発信しているのと同じで“世界標準”になりつつある手法だから、いずれ安倍首相もやりかねない。

 デスク:グランプリ候補は多いな。いずれも甲乙つけ難いが、本紙1面を飾った回数からグランプリは進次郎氏、立花氏とアッキーはそれぞれ主演男優賞と女優賞にしよう。新人賞の候補者は?

 B:元モー娘の市井紗耶香は立憲民主党から参院選に出馬し、当選確実といわれながらも次点で落選。芸能人は白い目で見られがちですが、国会にはよく勉強で訪れ、立民の「子ども子育て担当・コーディネーター」なるポストもゲットした。衆院選出馬も視野に入る。

 A:同じく立民で元プロ格闘家の須藤元気参院議員は質疑デビュー戦で、梶山弘志経産相に一歩も引かない新人らしからぬ質疑で、与党内からも絶賛されていた。

 C:今年はアントニオ猪木氏が政界引退。国会内ではいまだに闘魂マフラーが売られ、プロレス・格闘ファンには寂しい光景になったが、来年は安倍首相VS須藤氏が実現しますね。

 E:国民民主党にも本紙好みの原石がいました。参院選比例代表で出馬したセクシー行政書士、元グラドルの小山田経子氏で、党マスコット「こくみんうさぎ」のうさ耳を頭につけての選挙戦。それでいて政策はしっかりしていて“ギャップ萌え”。ポスト壇蜜と言われ、衆院選に出てきたら化けるんちゃいますか。

 D:N国党からも1人。ラグビーで「笑わない男」稲垣啓太が話題になったが、参院選では「しゃべらない男」がネットでバズった。大分選挙区から出馬した牧原慶一郎氏。政見放送では5分30秒間無言を貫いた。NHKラジオでも流れ、ある意味、放送事故でした。

 デスク:良くも悪くも政治に関心を持たせるという意味では、いずれも意義があったのかな。本紙への登場回数・貢献度を加味すると、市井が頭一つ抜けているな。来年も引き続き、お騒がせ議員、予備軍のチェックは怠らないでくれよ。