ガッツポーズの理由はこれだった!? 大麻取締法違反などの罪で起訴され、3日に保釈されたバンクーバー五輪日本代表のプロスノーボーダー・国母和宏被告(31)。本紙独占の保釈直後のガッツポーズ写真は反響を呼び、ネット上では「反省してない」「ある意味、ブレてない」など、様々な声が飛んでいる。そんな中、注目の裁判で判決が言い渡された。
16日、東京地裁の法廷には元スノーボーダー・戸田聖輝被告(30)の姿が見られた。国母被告とともに米国から大麻を密輸した大麻取締法違反などの罪に問われた戸田被告。その判決公判でこの日、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。
起訴状などによると、戸田被告は昨年12月17日に国母被告と共謀し、自宅を送付先として米国から大麻ワックス57・755グラムを国際郵便で密輸しようとしたが、税関でバレ、10月10日に逮捕された。
初公判で戸田被告は、20歳当時から大麻を常習し、国母被告から「半分あげる」と言われ、誘惑に勝てなかったと告白。密輸量については「10~20グラムが送られてくると思っていたが、57グラムとは想定していなかった」とも述べた。
いわば共犯の戸田被告に執行猶予判決が出たことで、国母被告もそうなる可能性が高くなった。大麻取締法違反と関税法違反の罪で起訴された国母被告については、営利目的による輸入が逮捕容疑だったが、東京地検は「証拠から営利目的ではないと判断した」としている。
法曹関係者は「密輸量が100回の使用分に当たる57グラム超だったため、営利目的も疑われたが、裏付けが取れなかったのだろう。現時点では国母被告がジャンキーの後輩のために大量の大麻ワックスをプレゼントしたということだ」とみる。
国母被告のガッツポーズは執行猶予判決をすでに確信していたからなのか――。
「実刑を免れたからといって、ノーダメージではない。国母被告はプロスノーボーダーとして米国を拠点にしているが、大麻密輸などの前科がついたことで入国審査がとてつもなく厳しくなる。米トランプ政権は、違法薬物に関する前科者にはビザの発給拒否を連発している」(関係者)
今度は国母被告が初公判に臨む番。どんな態度で現れるか注目だ。