女優・長澤まさみ(32)がヒロインを務める舞台「神の子」のチケットが、プラチナペーパーと化している。

「神の子」は15日、東京・下北沢の本多劇場で東京公演初日を迎えた。この舞台は俳優の大森南朋(47)と田中哲司(53)、演出家・赤堀雅秋氏(48)による演劇ユニットの約4年ぶりとなる公演。大森と田中は独身で貧乏の路上警備員という設定で、長澤演じるヒロインに声をかけられ物語が展開していく。

 長澤のヒロインは、大森がメールで要請したことにより実現したという。大森は「僕が送りました、ファンだったんで。あの時はまさか出てくれるとは思わなかった。そんなにゴリゴリ押さず、ジワジワとやった」とニヤリ。さらに「事務所を通さずに(オファーをするのは)ルール違反なので、どうもすいませんでした!」と謝罪し、笑わせた。

 田中は「(大森、赤堀氏と)3人で飲みながらメールを送ったりしていた。僕は無理だろうなと思っていた(笑い)」と、“無謀なオファー”は断られると思っていたという。ただラブコールを受けた長澤は「本当に15、16歳くらいからのお付き合いで、かわいがってもらっている。一緒にお芝居する機会がなかったのでうれしい」と笑みを浮かべた。

 この舞台は30日まで東京公演を行った後、来年1月7日から26日まで全国6都市で開催されるが、長澤がヒロインということもあって複数のエリアではチケットがすでに完売。長澤は「すごく緊張する。舞台は立つたびに難しいなと思うけど、ラクをしてはいけない。生の温度を感じて、自分も苦しみながら楽しくお芝居できたら」と気を引き締めた。

 芸能関係者は「テレビドラマや映画と違い、舞台は生で鑑賞できる。長澤は舞台にはあまり出ないだけに『ぜひ生で見たい!』と思う人が多いのでは」と指摘する。全国の会場に長澤ファンが殺到しそうだ。