梅宮さん「アンナパパ」でも人生全う “夜の帝王”から一変した生活

2019年12月13日 17時00分

愛娘のアンナ(右)を溺愛していた梅宮さん(中)とクラウディア夫人(10年7月)

 慢性腎不全のため12日午前7時40分に81歳で死去した俳優の梅宮辰夫さん。昭和の大スターだった梅宮さんは、若いころ銀座の“夜の帝王”として名をはせたが、一人娘でタレント・モデルの梅宮アンナが誕生してから大変身を遂げた。父親として、なりふり構わず娘を溺愛。1994年に熱愛が発覚した当時、相手のタレント・羽賀研二(現在は被告。強制執行妨害などの罪で公判中、3月に判決)との“バカップル”騒動ではアンナに代わり、父としてマスコミの矢面に立った。アンナの男運は決して「いい」とは言えなかったが、ついには孫もでき“アンナパパ”としての人生も全うした。

 1972年に長女アンナが誕生。梅宮さんはその2年後に睾丸がんを発症し、やがて左の肺に転移、一時は助からないといわれたが一命を取り留めた。

 医療関係者は「がんが発症したのは進行が速い30代半ば。梅宮さんは助けてくれたドクターを命の恩人と呼び、ドクターに『これからは夜遊びを辞めてアンナのために生きる』と約束したんです」と語る。

 溺愛するアンナに94年、羽賀との熱愛が発覚。梅宮さんが「希代のワル」と言い放った羽賀には、5年間の交際の間に父娘合計で8000万円もの借金を背負わされたことが後に判明するが、梅宮さんは交際に猛反対し続けた。

 ワイドショーの格好のネタとなって、アンナと羽賀の熱愛騒動が世間を騒がせた。東京・渋谷の梅宮さん宅には事あるごとにマスコミが詰めかけ、アンナに代わって梅宮さんが丁寧にマスコミ対応をした。

 芸能関係者は「アンナは後に『羽賀とはバラエティー番組で知り合って交際に発展した』と言ってますが、真相は違います。実は梅宮さんは不動産会社社長とじっこんの仲で、羽賀のタニマチも同じ社長。その社長主催のゴルフコンペに梅宮さんが参加した際、ゴルフをやらないアンナも同行。それを見た羽賀が口説いたのがきっかけですよ。でも、梅宮さんは羽賀に莫大な借金があることも知ってましたから、交際に大反対したんです」と明かす。

 しかし、2人は交際。羽賀の浮気が発覚し、離れたり、ヨリを戻したり。“平成のバカップル”として、ワイドショーをにぎわせた。

 芸能リポーターの石川敏男氏は「アンナには“石橋を叩いて渡れ”と言い続けてきたのに聞いてくれない」と梅宮さんが涙を流したのが最も印象に残っているという。

「危ない男だと梅宮さんが最初に気づき、アンナに散々、やめとけと言ったのに、沖縄に羽賀がレストランをオープンするとき、アンナから『4000万円足りなくて店が開けられない』と泣きつかれ、梅宮さんは借用書に署名した。言うことを聞かない娘でもかわいくて仕方ないという親心だった」(石川氏)

 95年3月、アンナと羽賀はペアヌード写真集を発売。事前の相談もなく強行出版された梅宮さんは抵抗した。本紙記者に「写真集の巻頭と巻末には新聞や雑誌の記事がそのまま掲載されている。その中には『梅宮 涙の落城』などの記事もある。これはオレの肖像権の侵害ではないのか」と真剣な表情で語った。(3月2日発行1面)

 羽賀のうそと借金が膨らんだことから99年、2人の関係は自然消滅した。

 梅宮さんの知人の芸能関係者は「アンナは2001年に一般男性と結婚。梅宮さんは初孫ができ大喜びしたんです。でも、男は正業がなく、梅宮さんは知り合いの会社に入れて、サラリーマンとして働かせるんですが長続きせず、スピード離婚したんです。梅宮さんは男運がないアンナに翻弄されて生きてきたんですが、晩年はアンナの男性スキャンダルもなく、充実した人生を送ってきたんです」と言う。

 実際、孫が誕生してからはクラウディア夫人とともに育児に喜々として取り組んだ梅宮さん。

 前出の石川氏は「梅宮さんは渋谷の家を売却し、神奈川に引っ越ししたんですが、昨年10月、通院と仕事の窓口として都内にマンションを借り、妻子と孫と過ごしたこともあった。海が好きで1か月ほどで神奈川に戻りましたが、それほどアンナと孫を溺愛していた」。

 だから、批判的に「アンナパパ」と言われても嫌な顔ひとつ見せなかったのだ。

☆うめみや・たつお 1938年3月11日、旧満州(現中国東北部)生まれ。日本大学在学中の58年に東映ニューフェイス5期生に合格。翌年に映画「少年探偵団 敵は原子潜航艇」の主演で俳優デビューした。68年から映画「不良番長シリーズ」の主役として人気となり、73年に映画「仁義なき戦い」で不動の地位を確立。その後もドラマ「前略おふくろ様」(日本テレビ系)や「スクール☆ウォーズ」(TBS系)、「特命係長 只野仁」(テレビ朝日系)などに出演。親分肌の役柄で人気を博した。

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