歌手で女優の中山美穂(49)が、20年ぶりに本格的な音楽活動を再開して話題だ。今月4日の新アルバム発売と同時に、テレビにガンガン露出しており、音楽番組そのものが少なくなったいまでも、続々と出演オファーが届いている。その裏には中山だからこそラブコールが殺到する“ある事情”があった。

 1985年にデビューした中山は、デビュー35周年を迎えるにあたり約20年ぶりとなるアルバム「Neuf Neuf」をリリースした。このアルバムには、中山自身が作詞した「時計草」といった新曲のほか、「ただ泣きたくなるの」や「色・ホワイトブレンド」といった往年のヒット曲にアレンジを加えて新たにレコーディングしたものも収録されている。

 新アルバム発売と同時に音楽活動も活発化させている。

 アルバム発売日の4日には、フジテレビ系「FNS歌謡祭」の第1夜に出演。7日オンエアのNHKの音楽番組「SONGS」にも出演。さらに22日に放送されるNHKBSプレミアム「The Covers」主催の音楽フェス「Tne Cover’s Fes.2019」でも歌を披露する。

 多くの歌手が出演したくても、なかなか実現できないような番組にも出られる。そこには中山“だからこそ”の強味があるという。

 ある制作会社関係者は「なんといっても世間一般に広く知られているヒット曲がいっぱいあることは大きな強みです。今回のアルバムにも入っている『You're My Only Shinin' Star』なんかは、アイドル当時を知っている人だけでなく、若い人だって、どこかで耳にしたことのある“名曲”でしょう。ヒット曲の少ないこのご時世に、誰もが知っている作品を持っているというのは、番組を作る側にとっては起用したくなるのも当然です」と分析する。

 ほかにも“どうしても使いたい”と思わせる強みもあるという。

「中山さんがアイドルの絶頂期、女優としても乗りに乗っているころ、ファンだったという人が、ちょうどテレビ局内で力を持っている世代なんです。実際に局内にファンも多いですし、そういう人たちにとっては、中山さんは憧れの“ミポリン”でしょうからね。起用したくなるのも無理はないんじゃないですか」(同関係者)

 来年3月1日の誕生日には「MIHO NAKAYAMA BIRTHDAY CONCERT」を開催する。それまでにも多くのメディアで“ミポリン”の歌声が聞かれるはずだ。