自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪で東京地検に起訴された女優・沢尻エリカ被告(33)が6日、保釈保証金500万円を納付し、勾留先の警視庁湾岸署から保釈された。

 11月16日の逮捕から20日、この日は勾留期限の満期だった。

 同署の正面玄関には多くの報道陣が待ち構えた。午後6時40分ごろ、警視庁の広報官が沢尻被告を裏口から出すとアナウンス。それを聞いた報道陣は、ダッシュで裏口へ移動した。

 裏口には野次馬も集結。午後7時24分、同被告は黒いワンボックスカーに乗って裏口の地下駐車場から出て、報道陣の前から走り去った。

 地下駐車場からは3台の車両が出てきており、沢尻被告は先頭の車両に乗ったとみられる。車には無数のフラッシュがたかれたが、すべての車の窓にはカーテンが引かれ、沢尻被告の様子はうかがい知れず、服装も不明だった。

 この日、沢尻被告の弁護人は東京地裁に保釈を請求。地裁の保釈を認める決定を受け、沢尻被告は保釈金を即日納付した。

 沢尻被告は、東京・目黒区の自宅マンションで11月16日午前8時45分ごろ、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0・09グラムを所持した疑いで、警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。

 自宅からは強い幻覚作用のある合成麻薬LSDを染み込ませた複数枚の紙片も見つかり、沢尻被告はMDMAと一緒に横川容疑者からもらったと供述。同地検は沢尻被告について、合成麻薬MDMAを元交際相手と共同で所持していた罪で起訴することを検討していたが、単独所持の罪で起訴する方針としていた。