「エヴァ」悪用の社長がわいせつ逮捕 風評被害払拭にファン動く

2019年12月06日 17時00分

巻き込まれたエヴァンゲリオン(写真と本文は関係ありません)

 エヴァンゲリオンに罪はないのに…。警視庁が準強制わいせつの疑いで逮捕した男を巡って、エヴァファンが怒っている。

 声優志望の10代女性の体を触るなどしたとして、5日に逮捕されたのはアニメ制作会社「ガイナックス」社長の巻智博容疑者(50)。捜査1課によると、巻容疑者は別の声優育成会社の社長だった2月6~23日に計4回、専属契約を結んだ10代女性に対し、自宅マンションで「芸能人として写真を撮られるための訓練」と称して上半身を裸にさせて写真を撮影したり、「足がむくんでいるからマッサージしたほうがいい」と言って、体を触った疑いが持たれている。

 マンションは「プロダクション女子寮」と呼ばれており、ほかにも10~20代の複数の女性が出入りしていたという。調べに巻容疑者は「お願いされて写真を撮っただけ」と否認している。

「ガイナックス」は人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を制作したことで知られるが、当時のスタッフはとっくに退社し、続編は別会社が制作している。負債も抱えており「会社としては“死に体”」(事情通)。新社長として10月に就任したのが巻容疑者だった。エヴァファンは「エヴァンゲリオンとガイナックスは別物」と風評被害の払拭に躍起となっているが、巻容疑者はそのエヴァンゲリオンをエサにしていたからタチが悪い。

「巻容疑者は『エヴァンゲリオンを作った』と吹聴し、社長の肩書もあり、迫られたら声優志望の女性は抗うのは難しい。立場を利用した卑劣な犯行だ」とは捜査関係者。

 一方で今回の事件は氷山の一角とも…。業界関係者が証言する。

「声優業界で売れている人はごく一部で、事務所にも所属していない子が多くいる。そうした子は俗に言う“お偉いさん”の愛人になったり、法定賃金無視の薄給でコキ使われている。ハラスメントも横行。彼女たちもおかしいことに気付いているが『声優として活躍したい』『人気アニメに携わりたい』という気持ちが強いので泣き寝入りすることがほとんどだ」

 これではブラック業界と言われても仕方がない――。