女優の草笛光子(86)が4日、都内で行われた「令和元年度ゆうもあ大賞」表彰式に出席した。

 同賞は「ゆうもあくらぶ」(1954年創立、理事長=大村崑)によって、その年にユーモアで貢献し、世の中に明るい話題を提供した人に贈られるもの。過去には俳優の水谷豊(67)や本紙客員編集長のビートたけし(72)が受賞しており、今年は草笛、フリーアナウンサーの古舘伊知郎(64)、俳優の笹野高史(71)が受賞した。

 草笛は50年に松竹歌劇団に入団以来、現在まで舞台や映画、テレビドラマに女優として活躍してきた。加えて、白髪を生かした自然体できれいなヘアスタイルなどが変わらない美しさとして評価された。

「ユーモアという言葉は、面白いとかではなく憧れていた言葉。ユーモアのある人などと言われたいなと思っていた。この賞を頂いてビックリ。女優を始めて70年がたつ。皆さまに育てていただいた。このごろはタガが外れたような感じで、よく見せようという気持ちがなくなった。何を言っても平気」と86歳とは思えぬ若々しさで会場を魅了した。