元カリスマホストでタレントの城咲仁(42)が約14年ぶりに1か月限定で新宿・歌舞伎町のホストクラブ「愛本店」に復帰した。1億円プレーヤーとしてホストのトップに立っていたころから時代は流れ、ホスト界のトレンドも変わった。だが城咲は“流行”に乗るつもりはない。ホストの王道を、イマドキホストたちに見せつけるつもりだ。

 ――今の心境は

 城咲:楽しみ。ホストの仕事が大好きだったから。ナチュラルボーンホストなんでね(笑い)。「クラブ愛」を一人でも多くの人に味わってもらいたい。

 ――城咲さんが活躍していた14年以上前と比べると、ホスト業界もかなり変わった

 城咲:うちらの時代は、ホストというと“指さされる”ネガティブなイメージの方が強かった。でも今はすごく華やかになっている。「愛本店」というものができていなかったら、多分こんなにホストクラブって盛り上がってなかったと思う。

 ――ホスト=スーツで酒を浴びるように飲む、というイメージを持つ人が多かったが、今は違う

 城咲:今のホストのスタイルは昔と変わってると思う。お酒飲まないで接客をする人も多いみたいだし、ネオホスト(スーツを着ないカジュアルなスタイルで接客を行うホスト)とかもはやってるけど、その考えは僕にはないな。

 ――自身は王道のホストスタイルを貫く

 城咲:当時の勢いでやろうと思います。

 ――現役当時の思い出は

 城咲:僕が現役のころは怖い先輩だらけだった。「クラブ愛」に入ったばかりの時、先輩たちは、ジルバとかチャチャをかっこよく踊ってキメる、紳士な接客をやってた。でも僕はその横で一気コールとかしてて。そしたら他のホストが「てめェ、うるせーんだよ!」って僕にガラスの灰皿を投げてきた。もう少しで顔に当たるところだった。あの時の悔しさは今でも覚えているし、それでナンバーワン取ったら誰も文句言わなくなったけどね。

 ――ホストとして大変な売り上げを叩き出していた

 城咲:当時は毎回100万の酒を入れてたから、あのときはすごかったな。

 ――ホスト業界で伝説を残して、芸能界に入った

 城咲:(ホストを辞めた時のことは)今でも覚えてます。2005年にホストを引退して芸能界デビューする時、渋谷のドコモショップに行って自分のケータイを端末ごと捨ててきた。お客さんの番号とかが入ってたケータイだったけど、自分のなかで腹くくってけじめをつけるために。

 ――怖くはなかった?

 城咲:現役の時は年収1億円以上あったから、その1億を捨ててこっち(芸能界)来ちゃって大丈夫かな、という気持ちがあった。怖いですよ、億捨てるのって。それでホストに戻ったりしたら笑われるんだろうなとも思ったし。だから芸能界では何が何でもしがみついてやろうという気持ちでいた。そうやって14年間タレントを続けてきたから、事務所も今回の復帰を許してくれたのではないかと思う。

 ――今後、期間限定ではなくホストに本格復帰するつもりは

 城咲「仮に復帰して評判が良かったとしても、本格的にホストに戻ることはない。僕はタレントですから。