現役東大生謎解きクリエーター・松丸亮吾(23)が28日、都内で行われた「第12回ペアレンティングアワード」表彰式に出席し、文化人部門賞を受賞した。

 東大ブームの火付け役とも言える超売れっ子は「このような賞をいただいたことはないので緊張している。子供たちに謎解きを楽しんでもらいたいという活動が結ばれた思い。いつか僕に子供が生まれる日が来たら、謎解きを楽しんでもらいたい。できた、解けたという喜びは、どの国でも共通だと思う」とあいさつした。

 一世を風びしたメンタリストのDaiGo(松丸大吾=33)は長兄で、自身は4人兄弟の末っ子。「母が教育に関してはすごかった。勉強は楽しくない、嫌い、つまらないと絶対に思わせないように、あの手この手でいろんなものをくれた。僕の場合は、テストや参考書で間違えた問題をスクラップブックに張って渡してくれた。末っ子なので死ぬほど負けず嫌いの性格。全部解いて正解した瞬間に勝った気がした。一番上の兄(DaiGo)は知識欲がすごいので、教科書や参考書を飛び越えて気になる本を買い与えていた。そういうことを4人それぞれにやっていた」。松丸は天才兄弟を育てた偉大な亡き母の思い出を語った。

 そばで聞いていた「NON STYLE」の石田明(39)は「実は私も4人兄弟の末っ子。でも、中3で、いざ高校に進学しようと思った時、おかんから『まさか高校行かへんよな。金かかるやろ』といわれた」と神妙な顔つきで、貧しかった十代のころを思い出し、教育環境の違いに驚いた。

 松丸はまた、両親のしつけに関して「僕はやんちゃで、部屋で遊んで親の大事にしていた植木鉢をひっくり返したり、DaiGoの腕を引っ張って脱臼させたりしたことがある。むちゃくちゃ怒られた。その際は『どんなふうにきれいに育つか楽しみにしていた』とか『DaiGoのことをすごく心配した』など、遠回しな言い方でこちらが申し訳なくなるような怒り方をされた」と述べた。

 そして「いろいろ調べると、スウェーデンでは、子供をはたくことも禁止。それで親は暴力を使わずにどうやれば、言いたいことが伝わるか考えるようになったらしい」とコメント。松丸家の教育方針と重なる部分があり、これが天才をはぐくんだ秘訣のひとつかもしれない。

 最後に「母は物事をはっきり言うタイプだった。理想のタイプは、ためこまない人。(結婚相手の)あてはないけど。謎解きができるかは気にしない」と、理想の女性像を明かした。松丸はあいさつの中に隠しメッセージを仕掛けるなど、随所にらしさをアピールし鮮烈な印象を残した。