漫画家・しりあがり寿(61)らが28日、東京・港区の国立新美術館で開催された「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」(2020年3月11日~6月1日まで、同美術館の企画展示室2Eで開催)記者発表会に登壇した。

 同展覧会は、古い時代の美術と現代美術を新しい視点で紹介。江戸時代以前の作品や仏像などと、現代日本を代表する作家らの創作を組み合わせて展示される。

 しりあがり寿は、代表作「真夜中の弥次さん喜多さん」が映画監督・宮藤官九郎(49)によって2005年に映画化されたことなどで知られる。

 同展覧会では、しりあがり寿と、浮世絵師・葛飾北斎の版画とのパロディー、新作が出品された。

 しりあがり寿は「北斎と並べて飾ってもらえるなんて、スーパースターとのツーショットを撮っているようなもの」とポツリ。

 さらに「北斎漫画という作品をつくっている。北斎の気持ちというか、人を楽しませるのに貪欲で、新しい表現に対する好奇心がすごくて、何よりも自由。そういう気持ちを現代に再現できたら。もし現代に北斎さんがいたら、見て苦笑するような作品にしたい」と語った。