元「歌のおにいさん」再犯で実刑1年6月 刑務所生活で“クスリ断ち”

2019年11月27日 17時00分

 1年半の刑務所暮らしで、その間だけはクスリを断ち切ることができる!

 大麻取締法違反(所持)と覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われたNHKの元「歌のおにいさん」こと沢田憲一被告(50)に大阪地裁(後藤有己裁判長)は26日、懲役1年6月(求刑懲役2年)を言い渡した。

 沢田被告は5月に兵庫県伊丹市の自宅で大麻約0・1グラムを所持した疑いで9月4日に逮捕され、その後の尿検査で覚醒剤の使用も判明し、再逮捕された。

 昨年9月にも覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕され、東京地裁から懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けている中での再犯に、検察は懲役2年の実刑を求刑していた。

 後藤裁判長は判決で「有罪判決を受けていたにもかかわらず、その半年後に大麻片を所持、その後に覚醒剤を使用している。反省の情と更生の意思は示しているが、依存性が認められ、薬物に対する抵抗感も低い」と指摘し、実刑を言い渡した。紺のセーター、スエット姿の沢田被告はどこかホッとしたような様子で判決に聞き入った。

 弁護人は「また改めて確認しますが、今確認したところでは『大丈夫』と言ってました」と、沢田被告が控訴しない様子だったと明かした。

 沢田被告のもとには支援者がたびたび接見に訪れて、励ましているという。沢田被告もこれまでの公判で、支援者に感謝を述べた上で「自分の技術を生かした仕事はなかなか難しいでしょうが、それを夢に罪を償いつつ暮らしたい。薬物と縁のない環境を整え、日々試されていることを自覚して過ごしたい」と音楽への思いを打ち明けていた。

 法曹関係者は「覚醒剤の再犯率は高いし、1年半刑務所に行って、少なくとも、その間は薬物から離れることができるのでホッとしているのでは」と語ったが、本当の試練はシャバに戻ってから。

 大好きな音楽や支援者の期待に応えることができるのか、沢田被告の覚悟が問われる。