桂米団治 92歳の義理の伯父とコンサートで共演

2019年11月21日 18時03分

左から桂米団治、井出章夫氏、赤穂正秀・大阪交響楽団常務理事

 落語家・桂米団治(60)が21日、大阪市内で妻の伯父にあたる井手章夫氏(92)の「指揮者活動70周年記念演奏会(来年1月9日、京都コンサートホール)」の発表会見に井手氏とともに登場した。

 1927年、京都市生まれの井手氏は教師、医学博士として教鞭をとるかたわら、49年に京都で新制高等学校連合交響楽団を結成。指揮者としても活躍してきた。

 音楽に造詣が深く、オペラと上方落語を融合させた「おぺらくご」を確立している米団治は「昨年、初めて音楽の指揮をされていると知った。来年の1月1日に93歳になられますが、世界中探しても93歳の指揮者なんていない。ぜひ見たいと思い、大阪交響楽団さんにお話したら『じゃ、やりましょう』と言ってくれて実現しました。こんなコンサートないですよ」と経緯を説明。自身もナビゲーターとして出演し、ベートーべンの交響曲第7番第4楽章の指揮もとる予定で「まさか米朝事務所がこんなことをやるとは思わなかったですが、非常にワクワクしている。おじさんに対するエールを、このコンサートに託したい」と笑顔を見せた。

 一方、コンサートの主役である井手氏は、プロのオーケストラを前にタクトを振るうのは初めてだそうで「よーこんな大胆なことを企画しはった。大阪交響楽団の皆さんと一緒にどれだけの音楽が作れるか。楽しみで楽しみで冥土の土産です」とニッコリ。

 さらに、井手氏はベートーベンの交響曲第2番をメインに指揮するが、米団治によると2番を取りあげるのは「渋い。なかなかない」。井手氏が「青年期の孤独感や力強さがまとまっている。2番を指揮するのは70年前以来ですが、私にとって思い出の塊です」と打ち明けると、米団治は「(70年ぶりなのに)大胆に2番やるなんて、よー言いましたな」と話して笑いを誘った。