“西の女帝”と言われるお笑いタレント・上沼恵美子(64)が、漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2019」(テレビ朝日系)の決勝審査員を今年も務めることが決まり、お笑い界がザワついた。というのも昨年の同大会で、お笑いコンビ「とろサーモン」久保田かずのぶ(40)と「スーパーマラドーナ」武智正剛(41)から“暴言”を受け、審査員引退を示唆していたから。今年も引き受けたウラには、本紙が既報した「ダウンタウン」松本人志(56)の素早い行動があったという。

 今年のM-1決勝は12月22日に行われるが、審査員は上沼、松本と「オール阪神・巨人」のオール巨人(68)が務めると発表された。他の審査員は決まり次第、発表するという。

 中でも注目は上沼だ。というのも昨年の大会終了後の打ち上げの席での、久保田と武智による“暴言”が大騒動に発展したためだ。

 久保田が「もうそろそろ辞めてください。自分の感情だけで審査せんとってください。1点で人の一生変わるんで」。さらに「お前だよ。分かんだろ? 右側のな。クソが!」。名指しこそしなかったが、審査員席の一番右側に座る上沼を指すのは明白だ。

 また武智は「右のオバハンには、みんなウンザリですよ」。7人の審査員の中で女性は1人だけだった。そのうえ「『嫌いです』って言われたら、更年期障害かって思いますよね」とも話した。

 それだけなら「飲み会のグチ」で済むところだが、この模様を動画で撮影していた武智が、こともあろうにインスタライブで配信。SNS上に流され、拡散したことで大騒動となった。

 この騒動後、上沼はラジオ番組で審査員引退をにおわせる発言をしたが、すぐに反応したのが松本だった。M-1決勝からわずか6日後、松本は上沼が司会を務める大阪・読売テレビの「気になる情報のウラのウラ 上沼・高田のクギズケ!」の収録の場にわざわざ出向いて、後輩の失態を謝罪したのだ。

 この行動について本紙は、昨年12月17日発行の紙面で「松本と上沼 直接会っていた」との見出しで報じている。

 松本は今月8日に放送された、上沼が司会を務める関西テレビの「快傑えみちゃんねる」(関西ローカル)にゲスト出演。これは昨年のM-1決勝の審査員席で、上沼が隣に座る松本に出演をオファーしたことがきっかけで実現した。

 上沼は「まさか実現するとは思ってないから言ってしまったんですけど、大阪まで来てくださったんですよ。びっくりでしょう?」と言うと、松本は「もっと前に来るつもりやったんですけど、台風とかあって。申し訳なくて、今日は抱かれるつもりで来ました!」と応じた。

 さらに本紙が既報した、松本が上沼を訪ねてきたことについても言及。

「わざわざ東京から読売テレビの控室に来てくれた」と明かし、「驚きました。こういうとこなんだと思いました」と絶賛した。これに対し松本は「僕も全く無関係ではない」「うちの後輩のことですし」。また審査員についても「上沼さんが辞めたら僕も辞める」「自分より先輩で尊敬できる人がいないと」などと発言した。

 松本の素早い行動がなければ、上沼が今年も審査員を務めることはなかったに違いない。