紅白ひばりさんの次は“AI裕次郎”!?NHKの4K・3Dホログラム技術に期待

2019年11月17日 11時00分

石原裕次郎さん

 大みそかのNHK「第70回紅白歌合戦」の出場者が発表され“昭和歌謡ファン”が大喜びしている。目玉企画コーナーで、最新のAI(人工知能)技術を使用し、国民的歌手・美空ひばりさん(享年52)をよみがえらせ“時空を超えた夢のステージ”が見られるからだ。カラオケで昭和歌謡を歌うのが大好きな中高年たちが「次は裕次郎さんか、テレサ・テンさんか」と夢を膨らませている。

 1985年、大腿骨頭壊死という大病に侵されながら不死鳥のようによみがえり、東京ドームで復活コンサートを開いたひばりさん。その後、89年に52歳の若さで亡くなってから30年…そんな国民的歌手が令和最初の紅白の舞台に帰ってくる。

 9月放送の「NHKスペシャル」で、没後30年を迎えたひばりさんを4K・3Dホログラム映像を使って等身大で再現したNHK。この試みは世界でも初めてだ。その「AI美空ひばりさん」が、紅白の舞台にも登場するから、かつてのひばりファンにはたまらない。

 ひばりさんにとっては79年の第30回紅白以来で、時空を超えて40年ぶりにNHKホールに帰ってくることになる。

 歌う楽曲は、生前最後の楽曲「川の流れのように」を作詞した秋元康氏が作詞・プロデュースした新曲「あれから」。加藤英明チーフプロデューサーも「Nスぺを見ましたが、素晴らしいものだった。ひばりさんは紅白の初期に活躍していただいた方。あの技術(AI技術)には新しい可能性がある。とにかく世界的にもすごい試みですし、視聴者にも喜んでいただけると思う」と自信を見せた。この世にいないひばりさんが紅白の目玉になったことで、これから先、夢はどんどん広がりそうだ。

「9月放送の“AI美空ひばりさん”はクオリティーの高さに視聴者からも驚きの声が上がり、大きな話題を集めた。そして、石原裕次郎さんやテレサ・テンさん、坂本九さんなど、もうこの世にはいない時代を代表する歌手たちが、ひばりさんと同じように歌う姿も見たいという声もNHKに寄せられている。AI技術的には、ひばりさんのようによみがえらせることは可能でしょうし、これからの紅白では、“AI歌手”が一つの目玉になっていくかも」(音楽関係者)

 裕次郎さんは81年に解離性大動脈りゅうに倒れ大手術後に再起するも、87年に肝細胞がんで52歳でこの世を去った。坂本九さんは、85年に起きた日航機墜落事故に巻き込まれ、43歳の若さで非業の死を遂げた。「アジアの歌姫」テレサは、95年にぜんそくの発作でタイ・チェンマイのホテルで急死した。いずれも一時代を築いた記憶に残る偉大な歌手だ。

 今年の紅白で「AIひばりさん」の“出場”が、世間の大きな反響を呼ぶことは間違いない。そうなると今後、天国からのよみがえりAI歌手が紅白の“恒例目玉企画”になる可能性は大きい。

「毎年の目玉にすれば、“今年はどの歌手がAIとしてよみがえるんだろう?”と、視聴者も興味をそそられる。本番まで名前を隠して“あの歌手が紅白に帰ってくる”とやれば、予想合戦なども盛り上がることになるでしょうね。“AI美空ひばりさん”も権利の問題などで非常に難しい調整が必要だったが、実現できるとしたら、潤沢な資金があるNHKと国民的歌番組の紅白の舞台しかない」(前同)

 昨年、伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリー(享年45)を主人公とする映画「ボヘミアン・ラプソディ」が空前の大ヒット。関連CDなどもバカ売れしたが、将来的にはフレディのような海外アーティストも“AI歌手”として登場するかもしれない。

 老若男女を問わず幅広い世代から視聴者を獲得することを目指しているNHK。毎年、AI歌手が“初出場”することも珍しくない時代がすぐそこまで来ているようだ。