中国で「人面魚」が発見され、大騒ぎになっている。ツチノコ、カッパ、クッシー、イッシーなどと並ぶ日本が誇る超A級のUMA(未確認生物)が、とうとう中国に進出したというのか。入手した映像を見ると、まさにかつて日本を沸かせた人面魚そっくりだ。あの人面魚が海を越え、時を超えて、中国の湖を泳いでいたのだろうか…。

 今月上旬、中国南西部の雲南省昆明市近郊の湖のほとりで、観光客が偶然撮影した30秒ほどの動画で、撮影者が「見て、魚が妖精になった。人間みたいな顔をしている」と話している。

 今月5日、中国版ツイッター「ウェイボー」に投稿され、「これは怖い」「気味が悪すぎる」「コイの頭の模様がたまたま人間の顔のように見えるだけじゃないのか」などコメントが殺到。その後、世界に拡散中だ。

 動画を見ると、かつて日本で大ブームになった人面魚と同じく、全身が黄色に近い金色のコイのような魚で、頭部にはっきりと人面のように鼻と口、2つの目があるように見える。まさに人面魚だ。岸辺に近づいてきて、落ちてきた虫でも食べているのだろうか。ものすごいバキューム力でバクバクとエサを吸い込む姿は、大食いファイターが大きな口でハンバーガーを食べているかのようにも見える。

 複数の欧米メディアも「体は普通の魚だが、顔は人間のように見える」と驚きをもって報じた。ただ、韓国メディアはなぜか冷静に「コイの一種で、実際に人の顔を持ったのではなく、模様がそう見えるだけだ」と伝えている。

 人面魚といえば1990年、山形県鶴岡市の善宝寺の貝喰(かいばみ)の池にいた人面魚を、本紙を含め多くのメディアが取り上げ、一大ブームになったことがあった。それがタイムスリップとテレポーテーションで中国に渡ったのだろうか。

 オカルト研究家の山口敏太郎氏は「人面魚といえば、かつて日本でブームを巻き起こした不思議な魚です。その顔が人間の顔のように見えるため人面魚という名前がついたわけです」と人面魚について説明。

 続けて、ショッキングな“真実”を解説する。

「人面魚の種明かしは簡単です。かつて品種改良されて人工的に作られた『顔の部分がカブトのように見えるコイの品種』の遺伝子が時々、子孫のコイに発現した結果生まれたものなんです。今回もそのパターンだと思われますが、珍しい物好きの中国人ならば高額で取引されるかもしれないですね」

 しかし、人面魚は珍しく面白いだけではない。UMAらしく、やはり未知の力を持っているようだ。

 山口氏は「都市伝説の世界では、人面を持つ生物が現れるのは、戦争や災害の前兆だと言われています。今後、中国に大規模なトラブルや災害が発生する可能性がありますよ」と指摘している。