復帰は映画しかない!? 闇営業問題で吉本興業から契約解除され、謹慎中のお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)を復帰させようと、明石家さんま(64)がテレビ局や芸能関係者らを集めた会合を今月21日に開催する。一部で宮迫はユーチューバーとして再起を図るとの情報もあるが、ネットの世界はそれほど甘くない。そんな中「映画界からオファーが届くはずだ」との有力情報が浮上。なぜ映画で復帰なのか、舞台裏を追跡した。

 6月に特殊詐欺グループの忘年会への参加などの闇営業問題が勃発してから5か月。謹慎処分を解除された芸人たちが次々と復帰した中、宮迫とお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)は、いまだそのメドが立っていない。

 そんな状況で、さんまがテレビ関係者や芸能関係者らを集めた“宮迫を囲む会”を今月21日に都内のホテルで開催することが明らかに。すでに招待状が送られているという。

「吉本から契約解除された宮迫は芸能界への復帰を目指すことを公言している。今回の会合は、さんまさんの個人事務所入りを関係者らに報告し、復帰へ向けて動きだすものとみられている」(テレビ局関係者)

 さんまにすれば、かわいい後輩のために一肌脱いだ格好だが、この会合ですんなり復帰が決定とはいきそうにないのが実情だ。

「宮迫と亮は7月20日の謝罪会見で、吉本興業の“パワハラ体質”を告発。吉本とはケンカ別れしたも同然です。吉本芸人を多数起用しているテレビ局サイドからすれば、すぐに宮迫を起用するわけにもいかない。もちろん、さんまさんの後ろ盾は大きいけど、あくまで来年の復帰を目指してのものでしょう」(前同)

 さらに、闇営業問題で宮迫が当初「ギャラをもらっていない」と虚偽の説明をし、仲介役の入江慎也にも「もらっていないと言ってくれ」と指示していたことも判明し、宮迫への世間の風当たりはいまだに厳しいものがある。

 テレビ起用には視聴者の反発を恐れるスポンサーが許可を出さない可能性も大きく、一部ではまずはユーチューバーとして活動する計画も伝えられているが「名の知れたお笑い芸人だからって、いきなり大金を稼げるほど簡単な世界ではない」(IT関係者)。

 そんな中、宮迫の復帰を後押しするのが映画界だ。ある映画関係者は「売れっ子芸人だった宮迫ですが、俳優としても多くの映画やドラマに出て“俳優芸人”としての地位を確立していた。宮迫自身が役者を目指していたことも知られた話です。実は製作中の作品ですが、謹慎している宮迫に出演オファーしたところがあった。時期尚早と立ち消えになったそうですが、関係者の間で『映画で復帰を』と、宮迫をキャスティングする話が出ている」と明かす。

 宮迫は2003年の「蛇イチゴ」で各映画賞の新人賞や助演男優賞を受賞し、11年にはオリコンによる「俳優としても活躍していると思う芸能人」調査で1位になっている。

 特殊詐欺グループにだまされた大勢の被害者がおり、お笑い芸人としての道は険しい。騒動を自虐ネタにすれば「反省していない」と反発が起き、復帰への道が遠ざかる危険もある。

 前出の映画関係者は「あくまで“役を演じる”俳優なら批判が起きることはない」とし、こう続ける。

「強制性交の罪に問われた、元俳優の新井浩文被告が出演していた『台風家族』は公開された。テレビよりも映画界は“作品に罪はない”というムードができつつあるし、お金を払って見る観客も演技で判断する傾向が強い」

 映画での復帰が有力な理由はそれだけではない。宮迫がたとえチョイ役だったとしても、出演が決まればメディアが大きく取り上げることは間違いない。製作サイドはそれだけ大きな宣伝効果が見込めるという計算だ。

 謝罪会見が「演技がかっている」と批判を浴びた宮迫だが、俳優として活路を見いだせるか。