俳優の千葉真一(80)が7日、都内のホテルで「芸能生活60周年記念祝賀会」を開催した。

 千葉は「長い60年間、みなさんありがとう、とお礼をかねて。すてきないい映画屋さんと出会った。いい仲間、いい師匠と出会った。素晴らしい仲間がいたから」と60年を振り返った。

 会では長男の新田真剣佑(22)、次男の眞栄田郷敦(19)、長女の真瀬樹里(44)と一家が揃った。郷敦の演奏をバックに、千葉が歌うというコーナーもあった。

 真剣佑、郷敦とも俳優として売り出し中だ。千葉が芸能界入りを勧めたわけではないが、「入ったからには半端なことは許せねえよと。2世のタレントはたくさんいるけど、ニセモノになるなよ、と言い聞かせております」と明かした。

 芸能界で第一歩を踏み出したばかりの息子たちに伝えたいことは「長続きできる俳優になること」。そのために室町時代の能の大成者、世阿弥が書いた「風姿花伝」を「それだけはしっかり読みなさい」と伝えているとのことだ。

 千葉はハリウッド進出の先駆者的存在として日本の映画史に名を刻んでいる。息子たちも米国で育った。「2人とも向こう(米国)で育ったわけですから、向こうに出る(進出する)という気はいっぱい持っていますよ」。自分で体験したノウハウを息子たちに伝授するつもりだ。

 郷敦は「偉大な父だな、ということを感じています。(俳優として)背中を見て育ちたい。いろんなことを盗んでいきたいと思います。今度はカメラの前で正面に立って、カットバックで親子でやれたらと思います」と共演を希望した。

 50年以上の付き合いという歌手の北島三郎も出席。「千葉ちゃんとは妙に気が合いましてね。素晴らしい友ですよ」と笑顔で話した。