NHK“マーシー先生”逮捕に無念「しっかり人選することに尽きる」

2019年11月07日 17時21分

「バリバラ」について説明する福島部長

 NHK大阪放送局の局長定例会見が7日、大阪市の同局で行われた。

 元タレントの田代まさし容疑者(63)が6日、覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕されたことを受け、同局が制作する情報バラエティー番組「バリバラ」は公式サイトから田代容疑者の出演回を削除した。

 田代容疑者は7月4、11日の2回にわたり同番組に出演。「教えて★マーシー先生」と題し、覚醒剤に手を出した動機について、面白いことを言い続けなければならない“ギャグハラスメント”から逃れるためだったなどと明かしていた。

 同局の福島広明制作部長(53)は削除について「リハビリに励んで薬物に頼らない生活を続けているのを前提にしており、その時点(放送当時)での表現であります。昨日のことがあり、そのまま掲載を続けるのは適切ではないと判断し、オンライン上の動画などは総合的に考え、削除させていただきました」と説明した。

 番組出演については、田代容疑者本人や薬物依存回復施設の関係者、薬物治療の専門家などに取材を重ねた上で、田代容疑者の声を聞く重要性を鑑みてオファーを出したというが「その時点での判断ではありますが、最終的に判断したのは我々。(逮捕は)残念です」と胸の内を明かした。

 収録は6月8日にまとめて行われた。田代容疑者に変わった様子はなかったといい「収録当日の様子や、他の出演者の方からも指摘はなかった。通常通りのお付き合いと収録をさせてもらった」と話した。

 出演回を削除したことについて、ネット上などでは「むしろ消さずに教訓にすべき」といった声も多く上がっているが、福島氏は「リハビリに励んでおられて、相当程度長い期間治療に向き合っているのが前提で表現しているので、我々の番組づくりの表現も含めて、捉え方が変わってくると思っております。薬物依存との向き合い方の難しさや、当事者の声の大事さはもちろん分かっていますが、その時点での前提に立っているので、いったん控えさせてもらった」と繰り返した。

 有吉伸人局長は「個々の番組の出演者は、その企画内容に合わせてふさわしい方を、そのつど人選している。いろいろと難しい状況ですが、しっかり人選することに尽きる」と話すにとどめた。

 同局には視聴者から、厳しい批判の声も寄せられているという。