吉本興業を襲った「徳井ショック」は、同僚芸人たちにも影響を及ぼしている。お笑いコンビ「千鳥」(大悟=39、ノブ=39)とタレントの渡辺直美(32)が全身脱毛サロン「キレイモ」のCMキャラクターに起用されたのだが、お披露目会の裏はピリピリムードだ。

 千鳥の2人に脱毛CMのイメージはなく、ピンとこない人も多いだろう。6日に都内で行われた発表会では、ノブ本人も「CMの話が来た時は笑った」。ただ、剛毛に悩んでいたため、うれしかったという。

 千鳥や渡辺の軽快なトークでイベントは和やかに進んだが、舞台裏では関係者がピリピリムードを漂わせた。発表会に関する質問以外はNGとアナウンスされたからだ。

 報道陣の頭に浮かんだのは、税務申告漏れで活動自粛に追い込まれたお笑いコンビ「チュートリアル」徳井義実の顔だ。

「徳井の問題は『脱税』とまで批判された。正確には脱税ではなく申告漏れ。この手のイベントだと、脱毛の『脱』にひっかけて『脱税とバッシングされた徳井さんが…』なんて質問を投げかけられることを過剰に警戒したのでは。所属事務所の吉本興業の意向が見え隠れする」とワイドショー関係者は首をすくめる。

 吉本は元号が令和に変わった5月以降、闇営業騒動や徳井の税務申告漏れ問題、漫才コンビ「ミキ」のステマ疑惑など、カネにまつわるスキャンダルが続発。中でも納税の義務を怠った徳井の問題は、世間にも身近なトピックで最も批判を浴びたと言っていい。

 吉本としては特に大悟が徳井の問題に放言して“延焼”することを避けたかったか!?