惨敗フジ「27時間」自虐反応 ラグビーW杯決勝視聴率20%超「裏番組のスポーツは強いっ!」

2019年11月07日 11時00分

南アフリカのデクラーク(右)とイングランドのトム・カリー。この勢いに27時間テレビも吹っ飛ばされた?

 3年ぶりの生放送などで注目されたフジテレビ系「FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!」は、全時間を通じた平均視聴率が5・8%と歴代最低の数字を記録した。2日午後6時30分から3日午後9時54分まで放送された同番組。5日に判明した平均視聴率は昨年の7・3%を1・5ポイントも下回るものだった。長く続く低迷を象徴するような惨敗に、現場のモチベーションもダダ下がり。番組タイトルを絡め、「裏番組のスポーツは強いっ!」なんていう自虐的な会話まで交わされているという――。 (視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 1987年に始まり、今年は33回目だった「27時間テレビ」。史上初めての11月の放送と、3年ぶりとなる生放送で視聴率アップを狙ったが、その夢は打ち砕かれてしまった。

「以前は7月に放送されていた。2017年、18年と9月に放送されてましたが、今年は初めて11月になった。『スポーツの秋』ということでこの時期に変更。3連休中の放送となり、家にいる視聴者層を狙ったのでしょうが、結果は出ませんでしたね」(制作会社スタッフ)

 フジは17年から「日本をもっとよく知る27時間テレビプロジェクト」を始動。お笑いに特化した従来のスタイルを大幅に変え「にほんのれきし」(17年)、「にほん人は何を食べてきたのか?」(18年)と教養路線のバラエティー企画を打ち出してきた。

 第3弾となった今年のテーマは「にほんのスポーツは強いっ!」。来年開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据えた企画だったが、視聴率は歴代最低を記録してしまった。ちなみに3日の午後6時~同9時54分は8・3%だった。

 ただフジ関係者は「視聴率低下は当たり前」と言い切る。

「裏番組には、2日午後5時45分からラグビーW杯決勝『南アフリカ対イングランド』(日本テレビ)があったほか、フィギュアスケートGP第3戦(テレビ朝日)、全日本大学駅伝(テレビ朝日)などスポーツ番組が目白押し。スポーツが好きな視聴者は、わざわざバラエティー色の強い『27時間テレビ』なんて見ない。おそらくラグビーがこれほど盛り上がるとは思ってなかったんでしょうが、流れを読み切れていない。フジらしいと言えばらしいけど…」

 ちなみに日テレが生中継したラグビーの決勝戦は、キックオフが6時ちょうど。こちらを見ていた視聴者が、フジにチャンネルを合わせるはずもない。その証拠にラグビー中継の視聴率は20・5%。日本代表戦でもないのに、高い数字を叩き出していた。6時半スタートの「27時間――」は、完全に出はなをくじかれた格好だ。

 前出の制作会社スタッフは「今年のテーマはスポーツといっても、深夜帯は今までと変わらないお笑い芸人たちがバカ騒ぎするだけ。いまだにフジが天下を取ってたころのノリから、少しも脱却できない」と指摘する。

 局内では低視聴率にあえぐ「27時間テレビ」の廃止論まで飛び出す始末だ。そのうえ番組のタイトル「にほんのスポーツは強いっ!」に絡め、自虐的な会話が繰り広げられているという。

「『裏番組のスポーツは強いっ!』です。あえて『裏番組の』と口にはしなくても、表情でそういう意味だと分かるような会話を交わしている。低視聴率は放送前からある程度は予想されたことではありましたが…。一時期に比べると、浮上してきたが、ここに来て再び現場のモチベーションが下がっています」(前出のフジ関係者)

「27時間テレビ」だけではない。ラグビーW杯の裏で、同じワールドカップでも視聴率で苦戦したのは、フジが独占中継してきたバレーボールだ。

 毎年、ジャニーズ事務所のタレントが大会スペシャルサポーターを務める。今年もジャニーズWESTが担当していた。会場にはジャニーズ目当てのファンが大挙して訪れるが、その一方で純粋にスポーツを楽しみたいファンからはショーのような過剰な演出も含め、いつものように批判的な声が寄せられている。

 局内からも“時代を読めない”と批判されるフジが、再浮上する時は来るのだろうか。