29日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は、河野太郎防衛相が28日に自身を「雨男」と発言したことを取り上げた。

 河野防衛相は都内で開いた政治資金パーティーで「きょうは大勢の皆さまに、このようにお集まりいただきまして本当にありがとうございます」とあいさつし、「予算が限られた中で、これから日本の防衛をどのようにやっていくのか。それが大きな課題になっている」と防衛について熱く語った。それから「よく地元で雨男と言われました。私はよく地元で雨男と言われた。私が防衛大臣になってから、すでに台風が3つ」と話したところで会場から笑いが起こった。続けて「そのたびに災害派遣。自衛隊の隊員が出てくれております」と、災害派遣の意義と隊員の処遇改善を強調した。

 番組のナレーションでは「雨男発言はこの時期に必要なものだったのだろうか」と疑問を投げかけた。MCの小倉智昭(72)らは河野発言に触れることなくオープニングの音楽が流れ、28日に亡くなった女優の八千草薫さんをしのんだ。

 河野氏の「雨男」発言は各メディアが「軽率」「不謹慎」「問題視される可能性」「笑いが起こった」「笑いを誘った」などと報道。朝の情報番組でも「雨男発言」のシーンが流された。とくダネ!は、笑いの部分の音声を強調したため、まるで“会場は大爆笑”のような印象だ。ネットでは音声加工を疑問視する声も出ていた。

 河野氏はこの日午前「不快な思いをされた皆さま方におわび申し上げたい」と謝罪した。