作詞家の秋元康氏(61)が25日に公開されたアニメ映画「キミだけにモテたいんだ。」(久藤瞬監督)の企画・原案を担当していた。

 前代未聞の“交換殺人ゲーム”を題材に、謎が謎を呼ぶ物語で話題をさらった日テレ系ドラマ「あなたの番です」の企画・原案を務めた秋元氏が次に手掛けたのは、まさかのアニメだった。

 同作は、見た目はいいのに不器用でどこか“残念”な男子高校生らが5人が1組になり「モテメン甲子園」に出場。「モテるとは何か」を模索しながら、初めての恋と友情の意味を知る青春純情ストーリーだ。

 関係者によれば、秋元氏は当初「アニメに関しては“門外漢”なので」と、自身の名前が出ることで逆に迷惑がかかるとの思いから、公表を固辞。しかし、スタッフらが説得し、名前を出すことを了承したという。

 AKB48、乃木坂46、欅坂46などアイドルプロデュースが目立っていた秋元氏だが、最近では「あな番」がヒット。さらに、NHKで9月末に放送された「NHKスペシャル AIでよみがえる美空ひばり」では、没後30年を迎える美空ひばりさんをAI技術でよみがえらせ、一夜限りの新曲披露コンサートを開催した。

 ひばりさんの生前最後に発売されたシングル「川の流れのように」を手がけた秋元氏は、今回のために書き下ろした「あれから」を作詞・プロデュースし、“新曲”は大きな話題を集めた。

「最近は非アイドルの企画やプロデュースのオファーが増えており、『あな番』『AI美空ひばり』をきっかけに、さらに幅広いジャンルから声がかかっている。続々とアイドル以外の秋元氏らしい企画が発表されるでしょう」(音楽関係者)

 世間をアッと驚かせる仕掛けに注目だ。