東京五輪組織委員会は25日、聖火リレー到着式の概要を発表し、聖火特別輸送機のデザインを公開した。

 来年3月12日にギリシャ・古代オリンピア市で採火される聖火は、ギリシャ国内で聖火リレーを行った後、同19日にアテネのパナシナイコスタジアムで引継式を実施。その後、同20日に宮城・航空自衛隊松島基地に到着する。

 注目は五輪シンボルをギリシャから日本へ運ぶのは特別輸送機「TOKYO2020号」。大手航空2社の全日空(ANA)と日本航空(JAL)がタッグを組む夢のプロジェクトだ。布村幸彦副事務総長は「なかなか歴史上ないと思う。JALさん、ANAさんが共同輸送していただける。おそらく史上初だと思います」と目を輝かせた。

 赤を基調にしたデザインは東京五輪組織委員会が考案し、協議の末に決定。聖火リレー公式アンバサダーとして壇上を盛り上げた、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の富沢たけし(45)はデザインについて「ANAさん的にはもう少し青を入れた方が…」とボケると、相方の伊達みきお(45)は「ただ空は青いですからね」とすかさずフォロー。航空業界のライバル2社の“呉越同舟”を笑いに変えた。

 発表会終了後はANAの平子裕志社長とJALの赤坂祐二社長がガッチリ握手。この奇跡のツーショットを撮ろうとカメラマンが殺到した。両サイドのサンドウィッチマンは「俺ら、いる?」と圧倒されつつも、歴史的合体を喜んでいた。