米国の音楽史上最も売れたロックバンド、イーグルスが1976年にリリースした伝説のアルバム「ホテル・カリフォルニア」の全曲を収録順に演奏するというユニークな全米ツアーを来年行うことを今週発表した。

 ドン・ヘンリー(72=ドラムス)、ジョー・ウォルシュ(71=ギター)とティモシー・B・シュミット(71=ベース)のオリジナルメンバーに加え、ヘンリーとともにイーグルスを創設した故グレン・フライさん(ギター)の息子ディーコン・フライ(26)が亡き父のパートを担当。カントリーミュージックのレジェンド、ヴィンス・ギル(62)もツアーに参加する。

 今回のツアーは2月にアトランタをスタートし、ニューヨーク、ダラス、ヒューストン、サンフランシスコ、ロサンゼルスを巡る。海外ツアーは発表されていない。

 また、公演では「ホテル・カリフォルニア」収録曲のほか、ベスト盤から代表曲を集めたセットリストも用意している。

 米国レコード協会によると、音楽アルバムの歴代売り上げ枚数1位は「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ/1971~1975」で3800万枚。3位もイーグルスで「ホテル・カリフォルニア」の2600万枚。イーグルスの全てのアルバム総売り上げは1億5000万枚にも及ぶ。

 ちなみに、歴代2位はマイケル・ジャクソンの「スリラー」で3300万枚。4位はビートルズの“ホワイトアルバム”として知られる「ザ・ビートルズ」で2400万枚。5位はビリー・ジョエルの「ビリー・ザ・ベスト」で2300万枚が続く。

 米歌手リンダ・ロンシュタットのサポートバンドとして71年に結成したイーグルスは翌年、シングル曲「テイク・イット・イージー」でブレーク。米西海岸を拠点に活動し“ウエストコーストサウンド”のもと、70年代に世界的人気を博した。

 5曲のシングルと4枚のアルバムがそれぞれ全米チャート1位を記録し、14曲がビルボード「トップ40」にランクインした。