又吉直樹 小説3作目で初長編「追い込まれた時にはどこでも書ける」

2019年10月10日 14時08分

3作目「人間」を上梓した又吉

 お笑いコンビ「ピース」のメンバーで芥川賞作家の又吉直樹(39)が10日、都内で最新刊「人間」発売記念記者会見を行った。

 又吉が初の長編小説を上梓した。毎日新聞紙上で2018年9月から2019年5月まで連載されていたものを加筆修正。38歳の誕生日を迎えた主人公「永山」に届いたメールがきっかけで物語が始まる。

 午前中に行われたサイン会に参加したという又吉は「楽しみにしていたという声もありましたし、体調を気遣ってくれる声もありました」と話す。

 今回が小説3作目の出版。「連載で9か月やってましたし、準備にも数か月ありましたので、実際には1年ぐらいいろいろやっていて、ようやく本になったかという気持ちです。まだ読み返してないので、じっくり読みたいです」と生みの苦しみを語る。「1作目、2作目を書いたからこそ、この3作目につながったと思います」と又吉。

 全国の書店にも並んでおり、SNSでは書店店員によるツイートの“又吉祭り”になっているという。「うれしいんですけど、中には(本の表紙がプリントされた)Tシャツを着るのが嫌な人がいると思いますよ」と苦笑。

 連載形式での執筆には「連載ならではのライブ感をやりたかった。自分でもどうなるかわからない。前日に書いたものを、次の日に続けて。もしかしたら何もないかもしれないけど。いままでは書斎とか喫茶店とかで書いていたんですけど、“追い込まれた時にはどこでも書けるんだ”ということにも気づきました。成長がありました」と明かした。

 ニューヨークに留学中の相方・綾部祐二(41)については「(1作目の)『火花』を時間をかけて読んでくれました。今回は長編小説ということで、かなり時間をかけて読んでくれるのでは」と話した。