お笑いトリオ「パンサー」のメンバーで宮城県出身の尾形貴弘(42)が9日、都内で行われた「仙台牛の日」記者発表会でMCを務めた。

 この日は同県から出荷される肉牛の4割を占めるブランド牛「仙台牛」の日。霜降りと赤身のバランスが抜群で、とろけるような甘さが特徴だ。もちろん最高ランク(A5、B5)に格付けされている。

 会場では仙台市中央卸売市場食肉市場で名誉賞を受賞したチャンピオン牛を銀座「マルディグラ」の和知徹シェフが調理し、高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」とともに振舞われた。

 当初、しゃべり優先のMCには肉が提供されない予定だったが、尾形は「どうしても食べたい」と村井嘉浩知事(59)に土下座して懇願。知事は「尾形さんのおじいちゃんは鳴瀬町の町長だった。尾形さんには全くお世話になっていないが、おじいちゃんには世話になったので特別にどうぞ」と許可し、尾形は仙台牛にありついた。尾形の祖父・正一さんは桃生郡鳴瀬町(現東松島市)の町長を務めた地元の名士だ。

 尾形は「おー、とろける。うめー!」と感激していたが「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のモモニンジャー役で知られる山谷花純(22=宮城県出身)が「地元に関わる仕事がしたいなと思っていたのでうれしい。次は絆大使にお願いします」と知事に直談判して快諾されると表情が一変。「俺が苦労してやっとなれたやつじゃん。そんな1分くらいで簡単に決まる?」と不満を述べた。

 だが、直後に冷静になり「多いほうがいいから、別にいいや。宮城、最高! こんなにスターがいっぱいいる」と山谷の加入を歓迎した。みやぎ絆大使は羽生結弦、宮藤官九郎、狩野英孝、中村雅俊、森公美子、山寺宏一、高橋ジョージ、大友康平、岩田華怜、サンドウィッチマンら地元出身者を中心に約100人がいる。

 イベントには同じくみやぎ絆大使の俳優・黒羽麻璃央(26=宮城県出身)、「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京系)での活躍から大食いユーチューバーに転身した木下ゆうか(34)、歌手の安田レイ(26)も出席した。