演歌歌手の杜このみ(30)が7日、東京・台東区の浅草公会堂で「杜このみ 7周年リサイタル」を行った。

 杜は9月発売の8枚目シングル「王手!」が有線歌謡曲ランキング1位(9月4日付)を獲得。取材陣から「紅白歌合戦に“王手”したいですね」と年末のNHK紅白歌合戦出場への意欲を問われると「初心忘るべからずで頑張りたい。まずは“王手”できるように頑張りたいですね」と語った。

 ラグビーW杯での日本代表の活躍には「すごい活躍で日本人としてうれしいです。新聞に『ベスト8に王手!』と出ると、私もうれしくなっちゃいます」と自身の新曲も共に快進撃を続けているような気持ちになるという。「この『王手!』という曲は将棋の歌ですが、ラグビーにも通じますし、人生すべてにおいて通じます。戦っている人の歌ですね」と日本代表へエールを送った。

 若手美人演歌歌手として勢いづく杜にとって、新曲「王手!」での紅白への初出場は大きな目標だ。そんな杜に今年は“追い風”が吹いているという。先月行われた将棋・王位戦7番勝負の激戦を制した木村一基(かずき)新王位の存在だ。

 木村王位は46歳3か月での初タイトル獲得で、最年長記録。棋界でも前例のない“超晩成”の遅咲きで、将棋ファンからも「おじさん」「おじおじ」の愛称で親しまれている。

「藤井聡太七段ブームが続く中で、今年は木村王位ブームが到来。早指し棋戦を開催しているNHKとしても“中年の星”である木村王位に、ゲスト審査員として出演してもらえるなら、大きな話題になる。そこで杜さんの『王手!』です。将棋の歌ですしね。将棋と演歌のダブル活性化が見込めますから、大きな意味がありますよ」(テレビ局関係者)

 杜は見事に「NHK玉(ぎょく)」を寄せきり、紅白初出場なるか。