6日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」に出演し、政界引退を発表した自民党の元衆院議員の妻・金子恵美(41)が7日、夫で元衆院議員の宮崎謙介氏(38)のブログを通じて真意を説明した。

 金子はサンジャポで「最近、繰り上げ当選を待っているだとか、顔を売るためにテレビに出ていると言われるんですけど、まったく違う。ハッキリさせておきたいと思っているのは、政治家は引退します」と発言。今後について「メディアに出させていただいたり、講演活動をしていきたい」と語った。

 政界引退について「議員時代から芸能界志向が強かった」「新潟県連への不信感」などと報じられた、金子は「初当選から10年で一つの区切り」を強調。県連との関係について「私の力不足で本来、私を近くで支えていただくはずの地元の県議会議員との軋轢がどうやっても解消されませんでした」と関係改善できなかったことを認めた上で「一番私の中で辛かったことは『政治と金』についてのそもそもの価値観が異なっていたことです」としている。

「政治家の資金の問題には清廉潔白であるべき」を信条にしていた政治の師である父(故金子由征氏)の死は、「これからの私の人生を考える上での大きなきっかけとなりました」としている。また、今だから言えることとして「私は国会議員になりましてから原因不明の目眩を患っていました」と告白。健康問題も重なったという。

 繰り上げ当選の可能性が出たことで、金子の言動が注目されるようになったが、「現時点で私の後任も決まっているとのことで、ここは私の出る幕ではなく後任の方に頑張ってもらいたいと思います。この状況を鑑み、政界からの引退を決意しました次第です」「そもそも、比例復活制度というものには常々反対をしてきた立場ですので、その気持ちは揺るぎません」と引退発言の経緯を明かす。

 今後について「これからもしっかり子育てをしつつ、メディアや講演の場を通じて情報(政治に関する内容を中心に)発信していきたいと思います」と述べた。そして、これまで応援してくれた恩に報いるために「新たな世界で社会貢献に全力を尽くしたいと考えております」と決意を示した。