北別府学氏 低迷カープを分析「丸の抜けた穴が大きかったのかな」

2019年10月05日 00時49分

低迷カープを分析した北別府氏

 広島カープの黄金時代を支えたエースで、通算213勝を挙げた名球界投手の野球解説者・北別府学氏(62)が4日、都内のひろしまブランドショップTAUで「秋の酒祭りオープニングイベント」に出席し、トークショーを行った。

 セ・リーグ4連覇がかかった広島はBクラスの4位に沈み、緒方孝市監督(50)が辞任を発表。次期監督には佐々岡真司投手コーチ(52)の就任が決定的になっている。

 北別府氏は「あまり言いたくないが、やはり抜けた丸の穴が大きかったのかな。3連覇の時は打線が打ってくれた。今年は先制するが、2点取ったところで中押しがない。先発はそれほど悪くなかったが、フランスア、中崎が絶対的な抑えじゃない。そんな中、3年間頑張った疲れからか田中、松山が打てなかった。平均して打ったのは鈴木誠也、菊池涼くらいでしょ。去年は延長に入れば必ずと言っていいほど逆転するのでお客さんが帰らなかったが、今年はそうじゃなかった」と一気にまくし立てた。

 苦言も愛情があってこそ。「大瀬良は前半好調だったが、成績は最後が尻切れトンボになった。打線の援護がなかった面もある。床田は左の先発の柱として楽しみ。遠藤は将来に期待したい。先発を目指して頑張ってほしい。中崎は3~4年間の疲れがたまっていると思う。精神的には抑え向きなので、しっかり休んで復活してほしい。野手も田中が復活してくれれば良くなる」と期待した。

 成績が乱高下した今季のは緒方監督が低調な田中、野間の起用にこだわり、なんとしても勝利の方程式を構築しようしたが、頑固な采配が裏目に出てしまった格好だ。結果として、チームの成績はドーピング問題が発覚したバティスタの好不調に左右されることになってしまった。

 9月27日の中日戦では防御率トップのジョンソンが好調だったために続投させ、7回に3失点。土壇場で中日・大野雄にタイトルを奪われジョンソンは試合後に激怒。結局、阪神にCS進出をさらわれるハメになった。

 北別府氏は「なんとしてもタイトルを取らせようと思えば代えていたはず。でも、CS進出がかかる試合で、チームとして勝ちに走ったのだと思う。タイトルを逃したのも負けたのも結果論。最後までジョンソンを信じていたんじゃないか」と推測した。

 丸に続き、チャンスにめっぽう強い会沢、野村らのFA移籍が懸念される中、佐々岡新監督は難しい舵取りを強いられそうだ。