宮地真緒 舞台への熱い思い「自分の言葉として価値のあるものを届けたい」

2019年10月04日 17時25分

東京消防庁を表敬訪問した宮地真緒(中央手前)ら

 大ヒットドラマ「アンフェア」(フジテレビ系)で知られる人気劇作家・秦建日子氏原作の舞台「ファイアマンの遺言」(脚本・演出=鳳恵弥)に主演する女優・宮地真緒(35)が3日、東京消防庁を表敬訪問し、吉田義実消防司監らから、消防活動の実情についてレクチャーを受けた。

 作品は谷川演じる勇敢な消防士が、放火による爆発事故で殉職することから始まる。残された身重の妻(宮地)は、ささいなケンカが元で夫を笑顔で送り出せなかったことを悔やみながらも、夜回り隊を結成して犯人を捜す。残された者たちの愛と葛藤と再生の物語だ。

 NHK連続テレビ小説「まんてん」(2002年)で鮮烈な印象を残した宮地は、救命技能認定書を持っており、防災士の資格も有している。

「淡路島出身の私は、小学生の時に阪神淡路大震災を体験しながらも、東日本大震災に遭遇した際に怖くて何もできなかった。自分の体験を生かせなかった反省から資格を取り、外出時はバッグに救命用の小さな器具を持ち歩いている」という。

 東京消防庁では過去の反省を元に装備や技術の向上で安全に努め、平成の間に殉職者は2人しか出していない。宮地は「お話をうかがって消防の方がいて、街が守られていると改めて感じ、感謝の気持ちを持った。作品を通じて皆さんの理解が深まり、消防と市民の距離が近くなることを願っている」と語った。

 続けて「稽古ではわがままを言うかもしれないが、原作に寄せすぎずに役柄を自分と融合させて自分の言葉として、お客さんに見ていただける価値のあるものを届けたい。チケット代が安かったねと満足していただくのが私の務めだと思っている」と抱負を述べた。

 このところ、バラエティー番組での爆弾発言が話題を呼び、再びスポットライトを浴びているが「テレビは話を盛る傾向があるのでこりている。芝居をするのが本当に楽しい。当分は女優として舞台などに専念したい」とか。訪問には俳優・若松俊秀(53)、谷川功(37)も同行。舞台は東京・池袋シアターグリーンで、17~20日に行われる。