「TRF」のダンサー・SAM(57)が1日、東京都台東区の浅草花やしきで、シニア向けに特化したエクササイズ本「DVDつき 一生元気に動ける体を!ダレデモダンス」の発売記念イベントを行った。

 SAMが考案した「ダレデモダンス」は全世代が踊れるダンス。今回の書籍に付いているDVDには、グループの代表曲「Overnight Sensation~時代はあなたに委ねてる~」を高齢でも踊りやすいようテンポを落としたバージョンを収録した。SAMは「健康寿命を延ばしていただきたい」と訴えた。学生時代には、同い年の菅原一秀経済産業相とダンスユニットを結成し、今でも連絡を取り合う仲だという。9月の内閣改造で初入閣を果たしたことに「経産省は暮らしにダイレクトに関わる。いい世の中にしてほしい」と激励した。

 SAMはダンスのことを「恩人」と表現するほどで、もはや人生そのものと言っていいだろう。しかし、医師の家系に生まれ、将来はその道を進むつもりだった。

「医者になるため高校で勉強していたが、中学生の時にハマったダンスが頭から離れなかったためその道を断ち、渡米した。現地では苦手なジャンルのクラシックバレエを学んだりもした」(芸能関係者)

 10代のうちにストリート、ブレーク、ディスコ、ジャズなどあらゆるジャンルのダンスに精通。TRFの一員としてブレークしてダンスの魅力を伝えてきた。小さいころは医師になって人々の健康を支える夢を抱いたが、ダンサーとしてそれに寄与する人生を歩んでいることに「本人も感慨深い思いがあるようだ」(同)。

 あと2年3か月ほどで還暦だが、「動けるうちはやりたい」と“生涯ダンサー”を宣言。健康長寿を訴えているだけに、自身もまだまだ老け込むつもりはない。