英国のサイキック能力者で“現代の魔法使い”ともいわれるトレイシー・アッシュ氏が日本のマスコミに初登場だ。2018年、米国のシャスタ山にUFOを呼び「世界一のUFOの記録を残した」と認められ、CSETI(地球外知性研究センター)の調査を受けた。コンタクティーのほかにチャネラー、サイキッカー、ヒーラー、ミディアム(霊能力者)として著名な活動を続けている。そのトレイシー氏にオカルト研究家の山口敏太郎氏が切り込んだ。

 トレイシー氏は10代で祖母の死に際して、未来の予言を受け取ったのを機に、本格的にメタフィジックス(超物質界的な世界にまつわる哲学)のトレーニングを開始し、指導をスタート。スピリチュアルの伝統校「カレッジ・オブ・サイキック・スタディーズ」に学び、講師も務めた。

「地球上にはチャクラのポイントといわれる自然のスターゲート(多次元への扉)が何か所もある。そこにピラミッドを建てるなどすると、パワーアップします。世界各地のスターゲートを訪れ、修復するなど本来の力を取り戻すことをやっています」とトレイシー氏(通訳・甲斐富紀子氏)。

 これに山口氏は「物質主義になり、堕落した人類の霊性をアップするためにスターゲートを開こうとしているんですね。一部のエリートたちが人類を愚かなままにし、消費社会の中で消費だけするように仕向けている。物質的なことに気をとられ、スピリチュアルの方に気が向かなくなっています」とうなずいた。

 トレイシー氏も「一部エリートたちによって“偽りのマトリックス”(間違った社会システムや価値観)が人類に押し付けられています。人類はただ生きるだけで、何も考えられないようになっています」と続けた。

 そこで、トレイシー氏は“証拠”を見せ、人々を説得している。2018年には米カリフォルニア州のシャスタ山でUFOを呼び出した。

「時間と場所を決めて、UFOとコンタクトできる私のような人がいることを目の前で見て、びっくりした人もたくさんいます。そのUFO動画を撮影し発表すると、世界一のUFOの記録を残したと認められ、CSETIの調査を受け、国連に招待された。これは素晴らしいアセンション(人類が高次元に上昇すること)の証し。私はトレーニングプログラムを一般の方に提供し、より多くの方にスターゲートを体験してもらっています」

 日本に興味を持ち、11年以降、毎年5~6回も来日。10月にはイベント「アバターリトリートin富士山」を行う。「日本は様々な神社、遺跡に重要なデータが保存されている。類いまれなる国です」とトレイシー氏。

 山口氏は「出雲大社の本殿への階段の長さと角度と、クフ王のピラミッドの造りがまったく同じ。ピラミッドがエジプトやメキシコ、ボスニア、皆神山、黒又山など世界中にあるのは何か共通する超古代文明があったとしか思えません。地球の文明はあちこちで同時発生したのではなく、ベースにある超古代文明の子孫が分かれ、エジプトなり日本に移り住んだと思います。超古代文明とはたとえばアトランティス、レムリア、ムー、シュメールで、そのルーツはエイリアンのテクノロジーで発生したと思います」と考えを示した。

 これにトレイシー氏は「同感です。ピラミッドなど、スターゲートとつながる場所は世界の至る所にある。古代エジプトとシリウス(おおいぬ座の恒星)は強いつながりがあります。人類の種となったのがシリウスの種族だった、人類の起源はレムリアにあると信じています」とした。

 2人が心配するように、人類は物質文明にどっぷりとつかっているのかもしれない。「一人ひとりの個人がプログラム化されてしまい、そこから脱するために重要なのがスターゲートなのです」とトレイシー氏は強調した。