タピオカブームの次は「めっちゃタガメサイダー」だ!

2019年09月26日 11時00分

「めっちゃタガメサイダー」はSNS映えしそうだ

 タピオカの次のブームになるか!? 未来のタンパク源として昆虫食の必要性が叫ばれる中、青りんごの清涼な香りと、後味すっきりの爽やかな飲み口など徹底的に味にこだわった「タガメサイダー」が8月に全国発売されて話題だ。その発売元がタガメサイダーをパワーアップさせ、実際にカメムシ目の昆虫タガメ1匹を丸々乗せたインパクト抜群の「めっちゃタガメサイダー」を今月15日から販売している。昔は罰ゲームで食べさせられていた昆虫だが、時代は変わりつつあるようだ。

 8月に発売された瓶ボトルの「タガメサイダー」(税込み480円。全国のヴィレッジヴァンガードなどで発売)の売れ行きが好調だという。タイの養殖タイワンタガメのエキスを入れたエキセントリックさと、味の良さのギャップに驚く人が続出している。

 販売元の食用昆虫販売「TAKEO」は東京都台東区に店を構える。ここでしか飲めないドリンクが発売されたと聞いて訪れた。

 店長の三浦みちこさんから「まずは匂いを嗅いでください」と渡されたのが、密封された瓶に入った原料のオスのタイワンタガメ。ふたを開けて中にいるタガメと目を合わせながら鼻を近づけると…。青りんごだ。

「メスを近づけるフェロモンを出すオスのほうが香りが強い。香りの弱い乾燥タガメより、塩漬けのタガメをタイから輸入して使っています」。見た目の“虫感”と青りんごのフルーティーな香りの違和感に脳がクラクラする。日本のタガメからは香りが出ないという。「東南アジアでは、揚げてサラダとまぜたり、生のままチュウチュウと中身を吸い出す子供がいたりします」

 タガメは昆虫食業界では酒に漬けて飲むのが一般的。こうして「タガメサイダー」が商品化されたのも納得できる。そして「より“生”のタガメを楽しみたい」という人の要望に応じて、このタガメサイダーを注いだプラカップに、タガメエキスを取った後に残った身のシロップ漬けを乗せて完成したのが、テークアウト限定の「めっちゃタガメサイダー」(税込み860円)だ。

「タガメの身をしゃぶったり、つぶしていただくと風味が変わりますよ。殻や脚も好きな人は好きですが、食べるのはご自由に」。タガメの胸と腹に入っている身はベビーホタテの貝柱のような食感で甘い。水草を意識したレモングラスも入っており、途中でかむと味にアクセントが出る。青りんごの香りも健在で、口の中に残るのは爽やかさ一色。スポーツの途中でも飲め、甘すぎないので大人の方が好きかも。

 また、タガメの卵に似せたタピオカも入っている。「卵を育てるのはオスの役目。そこに別のメスが来て、卵をつぶしてまたそのオスと交尾するんです。強い女子ですよね」(三浦さん)という生態は強いどころか超絶な肉食系。恋愛に負けたくない女性の願掛けにもなるかもしれない。ただし、甲殻類アレルギーの人は万が一を考えて遠慮してほしい。

 昆虫食といえば「未来のタンパク源」「食料難を救う」などと言われる。先日も台風15号の被害を受けた千葉に行ったボランティアが帰りに同店に寄り「被災地の現状を見て、昆虫食に慣れておきたいと思った」と話していたという。

 TAKEOでは「食のひとつの素材として昆虫を提供したい」という考え方だ。これまでは輸入昆虫を扱う同店だが、今年3月から神奈川県某所に「むし畑」を作って国産食用トノサマバッタを育てている。10月には「昆虫採集」ならぬ「昆虫収穫」が行われる予定だ。