お笑いコンビ「ラニーノーズ」(洲崎貴郁=31、山田健人=30)が18日、大阪市の毎日放送で行われたお笑い賞レース「歌ネタ王決定戦2019」で優勝。総エントリー数1194組の頂点に立った。

 決勝戦ファーストステージを1位で突破した「ラニーノーズ」は、ファイナルステージで481点を獲得。同じくファイナルに進出した女性ピン芸人コンビの「友近・ゆりやんレトリィバァ」、「きつね」を退け、賞金300万円をゲットした。

 16年の同大会では「かまいたち」と同点だったが、ファーストステージの得点が劣っていたため、準優勝に終わった2人。歌ネタをメインにしつつも「ギターを使ったり、全く使わなかったり、けっこう自由にやってきた」(山田)そうだが、今年から担当になったマネジャーから「(方針を)決めた方がいい」と言われたことで、音曲漫才一本に専念。山田は「音曲漫才師として本格的に活動してきた。どうしても取りたかったのでうれしい」と安堵すると、洲崎も「『かまいたち』っていうのがずっと嫌いでしたけど、今日やっと好きになれる。ハグしたいですね」と笑った。

 ベースとドラムが加わって「Runny Noize」というバンドも組んでおり、大阪を中心に月に3〜4回活動中。賞レース獲得を機に拠点を東京に移す芸人も多いが、山田は「ドラムのやつが大阪で実家暮らしなんですよ。あいつが自立できたら東京行ったりもあるんでしょうけど、今のところバンドメンバーのこともあるんで考えてないですね」ときっぱり言い切った。

 そんな2人は音楽番組への出演にも「憧れますね」と興味津々。だが、バンドでの出演とばかり思い込んでいたようで、山田は「え? バンドじゃなくてですか? 音曲漫才師として『Mステ』に出してくれるんやったら、新しすぎますけどね」と笑った。