約1億8000万円を脱税したとして、法人税法違反などの罪に問われ、懲役2年執行猶予4年の有罪判決が出た「メディアハーツ」(現ファビウス)の前社長で青汁王子こと三崎優太氏(30)が6日、予告していた反撃作戦に出た。

 判決翌日となったこの日、三崎氏はツイッターで「僕が脱税したとされている【1億8千万円】を日本の未来のために贖罪寄付します」と表明。現金100万円を180人にばらまくという。

 同時に公開した動画では、国税庁の1年にわたる捜査の内情を暴露。連日続いた取り調べのプレッシャーから自殺も考えたといい、昨年末には1か月間、マルタ共和国に移住していたことも明かした。

「国税局の了承のもと、マルタに移住したのに課税逃れと週刊誌にリークされ、悪人扱いされた。一連の取り調べの内容はすべて録音している」と録音テープの公開も考えているという。

 特に怒りの矛先を向けたのは捜査開始時に国税庁長官だった佐川宣寿氏だ。「森友学園事件で佐川さんは公文書を改ざんし、国会でウソの答弁を重ねたのに何の罪にも問われずにヌクヌクと生活している。税金を集めるトップが国民にウソをついて、許されては日本に未来、希望が持てない」と断罪。10月の消費税増税を前に「ちゃんと謝罪すべき」と怒りをにじませた。

 公判中、三崎氏は焼き鳥屋でのバイト、ホスト転身など話題を振りまいた。「いろんなバカげたことをしたかもしれないが、興味、関心を持ってほしかった」。NHKから国民を守る党の立花孝志党首から政界転身を打診されている中で、「みなさんが動けば世論も動く」と決意表明ともとれる動画だ。

 もっともツイッターを通じた1億8000万円もの現金バラマキは、今年1月にZOZOの前澤友作社長が行った総額1億円のお年玉プレゼントと同じ手法。注目を集めると同時に「拝金主義」と物議を醸しそうだ。