吉本興業のタレントが中心となった闇営業問題が今年の夏は大きな話題となった。事務所の対応が後手後手に回っているところを見ると、改めて今年頭に問題が生じた純烈の対応のうまさが光る。

 昨年、シングル「プロポーズ」がヒットし、紅白に初出場を果たした純烈。その直後にメンバーの一人、友井雄亮氏が過去の女性へのDVや金銭の使い込みなどを「週刊文春」で報じられた。純烈はその報道直後に、すぐさま対応。友井が一人で会見し、グループからの脱退を表明し、その数日後に残されたメンバー4人が会見をした。

 ある芸能関係者は「売れない時代の過去の女性問題となると、多かれ少なかれ芸能人になるような人は、傷の一つや二つはあってもおかしくないです。だから、友井さんが会見でグループの脱退、そして芸能界からの引退を表明した時は、報道陣から一定期間の謹慎でもいいのではという同情の声も上がったほどです」という。

 厳しすぎるとも思わせた処分に加えて、4人での会見で、リーダーの酒井一圭は「僕の中であいつは死にました」と追い打ちをかけるような厳しい言葉を発した。

 この時の被害者は女性であり、純烈のファンは圧倒的に女性が多い。そういうことを考えれば「一つ対応を間違えれば、女性ファンが離れてもおかしくないスキャンダルでしたが、自ら厳しい選択をしたことで、むしろファンは一致団結。私たちが純烈を支えるんだと一丸になり、より盛り上がっていった。それに、彼らに手を差し伸べるベテラン芸能人も多かったのも功を奏した」とは、ある芸能プロ関係者。

 一時は苦境に立たされた純烈だが「今となっては、そういえばそんなことあったねという程度の話に落ち着いていますし、2年連続の紅白出場も十分狙えるだろうともいわれるようになった。それもこれも、対応の早さと内容。さらには個人とグループで分けたことで、グループへの印象が悪くならなかったと言われています。あの謝罪会見は“見本”のようなものでしょうね」とは前出の芸能関係者。純烈の年末の活躍を楽しみにしたい。