世界のUMAファンの夢を打ち砕く“ネッシー正体 ” ネス湖大規模調査で判明

2019年09月06日 17時00分

英北部スコットランドのネス湖

 英北部スコットランドのネス湖に世界一有名なUMA「ネッシー」はいなかった?

 ニュージーランドのオタゴ大学のニール・ゲメル教授らの国際研究チームは昨年6月、ネス湖の約250か所から水のサンプルを採取。水に溶け込んだ生物の皮膚、ウロコ、糞、血などの“環境DNA”から、ネス湖に約3000種の生物がいることを突き止めた。そして、1年3か月かけて、膨大な生物データベースのDNAと照らし合わせた。UMAファンが注目したのは、未知の生物のDNAがあったかどうか…。そして、5日、ネス湖でチームが会見し、結果を発表した。

 UMAファンの間では、目撃談や写真などから、ネッシーは1億年以上前のジュラ紀に絶滅した首長竜プレシオサウルスの子孫ではないかという説が出ていた。

 しかし、ゲメル教授は「人々はミステリーを愛しているでしょう。しかし、科学を使った結果、別のことが分かりました。申し訳ありませんが、データに基づくと、プレシオサウルスに関連する海洋爬虫類などのDNAは見つかりませんでした」と否定した。

 そして、世界のUMAファンの夢を打ち砕く話を続けた。

「ウナギのDNAが非常に豊富にありました。ウナギのDNAはほぼすべての場所で見つかりました。量が多いため、ネス湖に巨大なウナギがいる可能性を無視できない。したがって、ネス湖の怪物は巨大なウナギかもしれない」と、ネッシー=巨大ウナギという仮説を出したのだ。

 ネッシーがプレシオサウルスなどの子孫だとして、そもそもネス湖には、体重1トン近くの生物が子孫を残し続けるために集団で生息できるほどのエサが存在しないのだという。

 それでも、もし首長竜サイズのウナギがいるとすれば、それはそれで魅力的ではある。しかし、UMAファンは「未知の生物なのだから、DNAがない不思議な生物かもしれない」「妖精のように実体がなく、幽体的なものかもしれない」と諦めていない。