百恵さん伝説の黒ビキニショット 色っぽさの秘密は「疲れていた」から

2019年09月04日 21時35分

篠山紀信氏

 写真家の篠山紀信氏(78)が4日、東京・文京区の東京ドームシティ「Gallery AaMo」で行われた「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN THE Last Show」のプレス内覧会に出席した。
 2012年から全国32会場を巡回し、99万人を動員してきた本展は、これが最後。新たな内容を加えた凱旋展となる。巨匠が切り取った故ジョン・レノンさん&オノ・ヨーコ、寅さんこと故渥美清さん、故樹木希林さん、文豪・三島由紀夫氏をはじめ、山口百恵(60)、宮沢りえ(46)ら時代を彩ったスターたちの姿を、大迫力で拝むことができる。

 篠山氏は、グラビア誌「GORO」(小学館)で披露した百恵さんの黒ビキニの写真について「活動期間は短いが、1970年代に欠かせないスター。人気絶頂の時に山中湖で半日、撮影させてもらった。超売れっ子を半日拘束するのは、どうやってもホリプロさんがOKを出さないので、知恵を絞って明星、少年マガジン、GOROの3誌のグラビアをまとめて撮ることでOKをもらった」と明かした。

 続けて「初めはプールで泳ぐマガジン用、明星は湖畔を歩くアイドル風、GOROは青年誌なので夕暮れ時に黒い水着で色っぽい写真を撮った。なんでこんなに色っぽい写真が撮れるのかと聞かれるけど、一日中撮影して疲れていたのだと思う。実はネタなんだ、これ。喜ばれるから話すけど。疲れている百恵さんを、青年誌用に色っぽく撮る写真家の腕がすごい!」と自画自賛した。

 このようなユーモアたっぷりのトーク力が、篠山氏の真骨頂。まず権威をカサにガツンとやっておいて、ジョークを交えながら徐々に被写体との距離を縮めていく。この手法でいつの間にか丸裸にされた有名人は数知れない。

「視覚で報道を見て分かったということにはならない。ぜひ、巨大な写真に面と向かってお話しする機会を持ってもらいたい。ぜひ、会場に来て“体感”してもらいたい」と呼びかけた。

 有名人の写真だけでなく、都市や舞台を複数の巨大カメラで切り取った“シノラマ”や、東日本大震災の被災地、被災者のリアルな日常など見どころは限りない。「よく『今までに出会った最高の被写体は誰ですか』と質問されるが、その答えは次に撮る人だ!」

 同展は同所で5日から10月27日まで開催。9月中には写真展として初めて累計動員数100万人を突破する見込みだ。