4日に放送されたTBS系「ひるおび」では、東京・目黒で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5=当時)が両親から虐待を受けて死亡した事件で3日開かれた母親・優里被告(27)の初公判について特集した。

 起訴状によると優里被告は、昨年1月下旬ごろから結愛ちゃんに十分な食事を与えず、父親の雄大被告(34)による暴行も放置。衰弱を認識しながら、虐待の発覚を恐れ医師の診察を受けさせず、同3月2日に低栄養と免疫力低下で引き起こされた肺炎による敗血症で死亡させたとされる。

 優里被告は起訴内容について「事実はおおむね認めるけど、殴られたのは知らなかった」と泣きながら話したという。また、検察側が雄大被告による虐待の実態を説明すると、優里被告は嗚咽し、過呼吸状態になった。

 落語家の立川志らく(56)は雄大被告について「一番悪いのは父親と称するこの人間もどき。こんなヤツはもう絶対許しちゃいけない」と断罪。

 一方で母親については「母親をこれ以上責めてもね、自分の子供を死なせてしてしまったという十字架を背負って苦しんで生きていかなければいけない。一番大事なのは予備軍がたくさんいるはずなんです。(優里被告のような)予備軍の母親はこれを見て、どんなことがあっても子供を助けるんだと強く思ってほしい」と主張した。

 そして行政に対して「とにかく、いろんな落ち度がある。自分の子供だと想像して全力で助ける(ようにしてほしい)。何も言うことないですよ、怒りと悲しみだけだから。大人たちみんなが助けてほしいですね」と訴えた。