お笑いコンビ「TKO」(木本武宏=48、木下隆行=47)が2日、都内で行われた「Biz―Sleep Cafe」メディアイベントに登場した。

 同イベントはビジネスパーソンの「睡眠改革」を目指した取り組み。日本人の睡眠時間はOECD(経済協力開発機構、別名「先進国クラブ」)加盟国の中で最も短く、成人の5人に1人がよく眠れないと感じている。40代のほぼ半数の睡眠時間が6時間未満、睡眠不足による経済損失は年間約15兆円にも及ぶ。

 木本は「我々の仕事は夜遅かったりとか、朝早かったりとか不規則なことが多いんでね。睡眠がこま切れなことが多いので、まるで犬みたいな生活してますよ」。

 睡眠不足の悪影響は大きい。6時間睡眠を2週間続けると、2晩徹夜した時と同じように作業能率が下がるそう。パジャマ姿で登壇した木下は仕事の空き時間にスマホをよく見ているようで、どんな内容の動画を見ているかと聞かれると「14歳の女の子のTikTok見てます」。

 木本は寝不足の原因について「芸人同士のLINEグループ」を挙げた。

「芸人同士で大喜利をするんです。だからケータイを手放せない。自分が解答しなかったら面白いこと思い浮かばなかったみたいで。もうやめませんか、『よゐこ』の有野さん!」と訴えた。

 実は芸人の“LINE大喜利”は、意外と深刻な問題だという。ある若手芸人は「基本的にお笑いの世界は先輩が絶対。LINEに返信しないなんて基本的にはあり得ないこと」と明かす。特に若手に重圧なのが「面白い返しがなかった時のダメ出し」だという。

 10分程度で済めばいいが、時には1時間を超えることも。「その“かわいがり”がきつくて実際にプチ失踪したり、芸人を辞める若手もいます」

 SNSは便利だが、若手芸人にとっては精神的な負担になっているようだ。