人気ユーチューバーのHIKAKIN(30)、はじめしゃちょー(26)が30日、都内で行われたスマホ決済サービス「メルペイ」新キャンペーン発表会に出席した。

 9月16日までの期間中、同アプリの使用者から招待コードを受け取り、本人確認を完了すると、招待した側、された側の双方が1000ポイントを受け取れる。招待する側は、1人あたり1億円(10万人招待)が上限となり、招待される側は何度招待されても1人1000ポイントが上限だ。

 2人は多くのチャンネル登録者を持つだけに“奥の手”を使えば、1億円獲得も夢ではない。HIKAKINは「1億円あったらUSJを貸切にしたい。USJ貸し切ってみたとか、駄菓子屋を何軒買い占められるかみたいな動画を撮ろうかな。でも、10人招待したら1万ポイントだからね。これはすごい」とコメント。

 一方、はじめしゃちょーは「1億円あれば、広い草原にダンボールで巨大迷路を造りたい。丈夫でいいダンボールは高いので、結構かかると思う。そしてぜひ、HIKAKINさんに挑戦してもらいたい。24時間以内に出られるかな」と夢を膨らませた。

 HIKAKINはライバルのLINE Payのキャンペーンに起用されたこともあるが、メルペイも承知済み。両社はそれぞれLINEというコミュニケーションアプリ、メルカリというフリマ(取引)アプリをベースに商圏を作っている。そもそもの立ち位置が違う上、住み分けができているのだという。

 電子マネーは銀行口座の登録など、面倒な手続きが必要なことから、若年層ほど敷居が高い。結果として10〜30代のキャッシュレス利用率は低いままだ。だが、若年層ほどテレビよりユーチューブを見る率が高いため、これらの層を取り込もうと、またもやHIKAKINの登場となった。

 はじめしゃちょーが「服や動画で使った道具をメルカリでメチャクチャ売りまくって、メルペイ残高が10万円以上ある。3日間メルペイだけで生活したが、全然平気だった」と話すように、メルペイは現金ではなく、物を元手に利用することが可能だ。

 現在、メルカリの取引高は約5000億円。メルペイの取扱店は、コンビニやドラッグストアなど広がり続けており、二次流通(中古)で得たお金を、新品を買う(一次流通)ために充てることができる。これを繰り返せばメルペイ商圏内で、お得に生活することができる。

 メルカリの登場は、1次流通の消費をにぶらせると、これまで厳しい目を向けられてきたが、メルペイを利用可能とすることで、一次流通企業を仲間に引き込むことができるのだとか。消費増税、2020東京五輪パラリンピック大会を機に、スマホ決済はますます加速しそうな勢いだ。