元SMAPの香取慎吾(42)が28日、日本テレビ系朝の情報番組「スッキリ」に生出演。2020東京パラリンピックに向けて、パラスポーツの魅力や課題を熱く語った。

 香取は、お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次(50)、「ハリセンボン」の近藤春菜(36)、水卜麻美アナウンサー(32)ら出演者から拍手で迎えられ同番組に初出演。加藤が「慎吾ちゃん、眠くないの」と声をかけると「睡眠たっぷり、スッキリです」と軽妙なトークを交わした。

 この日は2020東京パラリンピック1年前スペシャル企画。国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使を務める香取はパラスポーツの魅力を聞かれ「知らないことが多すぎる」と即答。「知らないことが多いんです。スポーツはルールを知っているけれど、パラスポーツはまだまだ知らないルールがたくさんあって、競技自体も知らないことがいっぱいある。知れる喜びをたくさんいただけています」と続けた。

 パラリンピックサポートセンターの壁画制作をきっかけにパラスポーツへの興味を持ったという。「競技を見ていて選手が失敗すると『頑張れ』という気持ちだったけど、ブーイングを浴びせる場面を見て、これがパラスポーツなんだと意識が変わりました」

 パラスポーツ体験、選手へのインタビューなどを続けてきた香取は「生まれ持っての方もいますし、事故で体の一部を失った方もいたりするんですけど、自分がもしそうなったことを考えると、絶望じゃないですか。だけど、彼らはそこから光を見つけて、その光の先に向かっているんですよね。パラスポーツというものと会えたことによって、皆さんが今、輝いているのが魅力の一つです」と語った。

 また「たまたま知り合いにパラスポーツの競技の選手がいたからとか、地域にスポーツクラブがあっても車椅子で参加できるクラブとか、まだまだ日本には少なく、偶然の出会いで選手になった方も多い。それが2020年以降、もっともっと変わっていって、車椅子・義足の選手もちょっとスポーツしたいなと思ったら、すぐに自分の地域に入れるような社会になったらいいなと思います」とパラスポーツの発展を願った。「来年の東京パラリンピック大会が成功して、華やかに始まったら、そこからが始まりで、(社会が)変われるんだと思います。変わるためには成功しないといけない」と力を込めた。

 香取は「パラスポーツを知る機会が少ない。僕もSNSを通じて皆さんに発信しますけど、今日こうやって時間をいただけたことは、すごくうれしいです」と加藤に感謝の言葉をかけた。