セレブユニット「叶姉妹」の叶美香(玉井美香)、女優の藤原紀香(48)ら一流芸能人を輩出した名門ミスコン「第52回ミス日本コンテスト2020」の東日本地区大会が26日、都内で行われ、個性豊かな10人が選ばれた。

 同地区代表は通常5人だが、優秀な人材を積極的に発掘する方針のため、レベルの高い今年は過去最高の10人を選出した。

 元NHKチーフプロデューサーの加藤和郎審査員は「今年は応募の段階からレベルが高い印象で、念のため9枚の賞状を用意していた。それでも1枚足りず申し訳ない。ちょっと残念だったね」と、10人目の代表者となった田中絵梨果さん(21=T171・7、東京出身)にわびた。

 田中さんは現在、慶応大環境情報学部3年生。中国発祥のボート競技「ドラゴンボート」の社会人チームに属している。イタリアのベネチア大に交換留学中は同大の代表として活躍。先月帰国し、来年の日本代表入りを目指している。

 ボートで鍛えられたド迫力ボディーに浅黒く日焼けした肌は、この手のコンテストでは異色に映る。だが、加藤氏は「これまでの基準だとちょっと太りすぎかもしれない。でも、新しいミス日本の考え方であり、彼女のワールドワイドに活躍しようという思いを評価した」と留学経験、競技を通して積極的に国際交流する姿勢を高く評価した。

 田中さんは「日本ではあまり知られていないが、イタリアなどでは盛んな競技。日本に帰ってきたばかりだが、来年は日本代表を目指している。9月には琵琶湖で選手権(9月22日、第7回スモールドラゴンボート日本選手権大会)がある。ぜひ、ミス日本というプラットフォームを生かして、この競技の人気度を上げたい」と野望を明かした。

 今回の応募総数は2525人。本選は東日本、東海、西日本、九州の4地区を勝ち抜いた精鋭が集い、来年1月20日に開催される。

 同コンテストは世界大会に出場することがないため、日本人独自の美意識で選考が行われ、グランプリ受賞者以外にも美人女医の西川史子(48)、友利新(41)、前衆院議員の金子恵美(41)、女優の片山萌美(28)、広島の主砲・鈴木誠也(25)と交際中の元新体操日本代表・畠山愛理(25)らOGが各界で活躍中だ。