日本テレビの水卜麻美アナウンサー(32)が、24~25日に放送された「24時間テレビ42人と人~ともに新たな時代へ~」の番組内でチャリティーマラソンの「最後のサプライズランナー」として発表された。水トアナは全4区間のうち、第3区間(42・195キロ)走者として6時間9分で完走。どのタレントよりも“水卜びいき”が目立った今年の「24時間テレビ」だったが、その裏にはかねて噂される「フリー転身阻止」の狙いがあるとみられている。

 史上最多となる5回目のメインパーソナリティーを務めたのはジャニーズグループ「嵐」だったが、総合司会をフリーの羽鳥慎一アナとともに担当したのは水卜アナだった。

 注目の4人目のチャリティーランナーはギリギリまで秘密にされていたが、24日午後6時30分に番組がスタートして約2時間後、水卜アナがサプライズランナーであることが明かされた。水卜アナは「私です! 黙っててごめんなさい!」とサプライズ大成功に笑顔を見せた。

 同番組の目玉企画であるチャリティーマラソンは今年、4人による駅伝方式で開催されることが事前に発表された。4人のうち、いとうあさこ、お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜、「ガンバレルーヤ」のよしこの3人が務めることは発表されていたが、最後の1人だけは放送当日の発表に。水卜アナはまさに“秘中の秘”だったわけだ。

 マラソンの途中には「ヒルナンデス!」で共演したウッチャンナンチャンの南原清隆から激励電話を受け、涙ぐむシーンもあった。

「24時間テレビ」終了後、続けて放送された「行列のできる法律相談所」では、振り返りトークが行われ、水卜アナは「胸がいっぱいというか、いろんな思いを受け止めて、幸せです。南原さん、いろんな方から応援してもらって、いますっごく元気です。正直なこと言うと、最初の5キロぐらいで『これはやばい』と。記憶がないぐらい泣いていました」とその時の心境を明かす。

 実は水トアナへのオファーは4人の中で最初にあったそうで、6月上旬にはマラソン練習を開始していた。

「(オファーは)想像もしたことなかったんですけど、食い気味に『ハイ』と返事した。その後、メンバーを聞いて『タスキをつなぎたい』と思いました」(水卜アナ)。これについてテレビ局関係者は「日テレ上層部がどれだけ、水卜アナを大事にしているか、わかりますね」と指摘する。

「一部では、『もともとオファーを出していたタレントにドタキャンされたために水卜アナが緊急起用された』という噂もありましたが、実際は『水卜アナありき』でスタート。そのうえ放送当日に発表される最後のランナーは、番組にとって目玉中の目玉。本来ならタレントを目玉にするのが普通だが、今回は局アナの水トアナを目玉にした」

 要するに水卜アナは、近藤、いとう、よしこよりも価値があると判断されていたわけだ。

 しかも、番組で目立っていたのが水卜アナのタフネスぶりだ。気温30度を超えるコンディションでフルマラソンの距離を走り切った後に、少しの休憩を取っただけで、番組の総合司会に平然と戻ったのだ。

 今回、水トアナを「24時間テレビ」の目玉に据えたことについてはこんな見方もある。「もちろん水トアナのタレントとしての価値が高いのは間違いないけど、ここまで優遇したのはフリーにさせないためでしょう」(別のテレビ局関係者)

 好感度が高い水卜アナは「フリーに転身すれば年収1億円は確実」と言われる。水卜アナの代わりになる人材がいるわけもなく、日テレとしてはフリーになられては大打撃だ。

「『ここまで大事にしているよ』という、日テレの水トアナに対するメッセージ。それほど辞められたら困るってこと」(同)

 一夜明けた26日の「スッキリ」では、初の総合司会兼ランナーについて「これが夢だった。何とかやり抜いた」と達成感を語った水卜アナ。日テレの絶対的エースという地位は、盤石なものと言えそうだ。