23日に放送されたフジテレビ系「バイキング」では愛媛県警松山東署が松山市の20代女子大生を窃盗容疑で誤認逮捕した問題について特集した。

 女子大生は先月、タクシーから現金などが入ったバッグを盗んだとして逮捕されたが、誤認逮捕であったことが発覚し、不起訴となった。そして愛媛県警は、女子大生に対して県警互助会を通じて「負担軽減」「名誉回復」のため、50万円を支払った。

 女子大生は手記で「手錠をかけられたときのショックは忘れたいのに忘れることができない」「犯人と決めつけて自白を強要するような取り調べを受け続け、実名報道までされたことを絶対に許すことはできません」と訴えた。

 坂上忍(52)は「女子大生の方は実名さらされちゃっているわけじゃないですか。この捜査員の人たちは隠れたまんまなの? あんたらがこんなミスやらかしたんだから、名前と顔さらせよって思っている人は本当に多いと思う」と怒りをあらわにした。

 これに対して横粂勝仁弁護士(37)は「バランスが本当にとれていない。(被害者には)永遠に消えないものが残ってしまう。やった人たちが責任を取らなさすぎる。国賠(国家賠償請求)とかであっても県とか国とかが相手になって、個人は隠されて、個人の責任ではない組織の責任になってしまう」と指摘した。