落語家の林家こん平(76)が22日、都内で行われた「都電落語会5周年記念感謝祭」に出席した。

 都電落語会は、路面電車の東京都電車(通称都電)内で落語家が芸を披露するイベントで、今年で開催5周年を迎える。

 多発性硬化症で闘病中のこん平は、娘の笠井咲さんに付き添われ車椅子で登場した。

 2020年東京パラリンピックの応援大使を務めるこん平は、持ちネタの「チャラ~ン!」をパラリンピックにかけて「1、2、3、パラ~ン!」と元気にあいさつし、意気込みを「どんなことがあっても頭をフル回転して頑張る」と意気込んだ。

 また、イベントでは、こん平が中心となって活動している、らくご卓球クラブのメンバーとの卓球大会も行われた。ユニホームに着替え、車椅子から立ち上がったこん平は気合十分。不安定な足元にもかかわらずラリーを続ける姿に、会場から大きな拍手が送られた。

 こん平は要介護4から2まで回復し、体調は良好だった。しかし、4月17日のMRI検査で脳梗塞であることが分かり緊急入院。手術はせず、投薬治療を行い5月3日に退院した。現在は経過観察中だという。