一連の闇営業問題で謹慎していたレイザーラモンHG、「ガリットチュウ」福島善成、くまだまさし、「ザ・パンチ」パンチ浜崎、「天津」木村卓寛、ムーディ勝山、「ストロベビー」ディエゴ、スリムクラブ(真栄田賢、内間政成)、2700(八十島宏行、常道裕史)の吉本芸人11人が19日に処分を解除され、そのうち、2700、くまだ、スリムクラブ、勝山、ディエゴが東京・新宿のルミネtheよしもとで行われた公演で復帰した。

 最初に登場したのが2700、その後くまだ、スリムクラブの順にネタを披露。夜公演に勝山、ディエゴが顔を見せた。スリムクラブの真栄田は「くまださんは袖で泣いてました。お客さんのおかげです」と感謝の言葉を口にした。

 またこの日、吉本興業に対し経営改善についてアドバイスするために設置された「経営アドバイザリー委員会」の第2回会合が東京・新宿の吉本興業東京本部で開かれた。

 8日に行われた第1回の会合では、契約形態について議論され、吉本に所属する約6000人のタレントと共同確認書を交わし、その上で専属マネジメント契約か専属エージェント契約をタレントの意思で結ぶことを同委員会が提言した。

 ただ翌9日、「極楽とんぼ」の加藤浩次は、日本テレビ系の情報番組「スッキリ」で、専属エージェント契約について「僕が思いつきました」と明言。そのうえで、6日に大崎洋会長と会談した際、加藤はエージェント契約制が実現するなら「ああいう言葉(大崎会長らが退陣しなければ自分が吉本をやめる)を吐きましたけれど、残るという選択肢も考えている」と発言したことを明かした。大崎会長は「分かった」と受け入れる意向を示したという。

 これについて同委員会の座長を務める国際医療福祉大学教授の川上和久氏は、第1回の会合の際に「加藤さんからこういう提案があった、という形では提示されてません」と説明した。

 ただ、専属エージェント契約の提案自体は吉本サイドからあったそうで「吉本の方から『こういったことで考えたらいいんじゃないかと思うが、どうだろう』ということでご提案をいただいた」。これに対し同委員会が「大いに推進してください」と答えたという。