反社会的勢力の会合に所属芸人が参加した闇営業問題に揺れる吉本興業に対し、経営改善についてアドバイスするために設置された「第2回経営アドバイザリー委員会」が19日、東京・新宿の吉本興業東京本部で行われた。

 8日に行われた第1回の会合では契約について議論され、吉本に所属する約6000人のタレントと共同確認書を交わし、その上で専属マネジメント契約か専属エージェント契約をタレントの意思で結ぶことを同委員会が提言した。

 ただ翌9日、「極楽とんぼ」加藤浩次が、日本テレビ系の情報番組「スッキリ」で、専属エージェント契約について「僕が思いつきました」と明言。その上で、6日に大崎洋会長と会談した際、エージェント契約制が実現するなら「ああいう言葉を吐きましたけれど、残るという選択肢も考えている」と発言したことを明かした。大崎会長は「分かった」と受け入れる意向を示したという。

 これについて同委員会の座長を務める国際医療福祉大学教授の川上和久氏は、第1回の会合の際「加藤さんからこういう提案があった、という形では提示されてません」と説明した。

 ただ、専属エージェント契約の提案自体は吉本サイドからあったそうで「吉本の方から『こういったことで考えたらいいんじゃないかと思うが、どうだろう』ということで、ご提案をいただいた」。これに対し同委員会が「大いに推進してください」と答えたという。